ネット拡散の「国民の民度は日本が1位、中国はワースト」はデマ―中国メディア

Record China    2018年9月11日(火) 11時40分

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10日、北京日報のウィーチャット公式アカウントはこのほど、中国のSNS上で拡散している「国連が公表した世界の国民の民度・道徳レベルランキングで、中国は下から2番目であり、日本は30年以上も世界一だ」とする情報はデマだと指摘した。資料写真。

2018年9月10日、中国メディアの澎湃新聞によると、北京日報のウィーチャット公式アカウントはこのほど、中国のSNS上で「別の角度から見た日本、その身代がどれほど豊かかあなたは知らない」と題し、「国連が公表した世界の国民の民度・道徳レベルランキングで、中国は下から2番目であり、日本は30年以上も世界一だ」などと伝える文章が拡散していることについて、「この文章はでっち上げられたものであり、中国をおとしめようとする奇談怪論だ」と指摘した。

北京日報によると、中国のSNS上で「別の角度から見た日本、その身代がどれほど豊かかあなたは知らない」と題した文章が拡散し、閲覧数は数万人に上るという。

これを受け、北京日報の記者が国連教育科学文化機関(ユネスコ)北京事務所に問い合わせたところ、担当者から「そのようなリストについて聞いたことは一度もない。国連がそのようなランキングを公表することもない」との回答があったという。

北京日報は「ネットで検索したところ、こうした情報は2006年から出回っていることが分かった。対象は世界168カ国で、上位3カ国は日本、米国、フランス、中国は167位とされている。だがランキングではいつも上位と下位の10カ国が伝えられるだけで、ネットユーザーからは『完全なランキングはどこにあるのか』と疑問の声が上がっていた」とし、「ここ何年来、国連加盟国の数は変化しているが、拡散しているランキングの調査対象国はやはり168カ国で、順位にも全く変化がないことから、これは国連の名をかたったデマであることが分かる」とした。

北京日報はさらに、「拡散している文章では日本の『科学技術神話』を持ち上げるためさまざまなデータを紹介しているが、間違いや出所不明なものが多く、ネットユーザーからツッコミが入っている」とも伝えている。(翻訳・編集/柳川)

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