連続女性殺人事件の犯人逮捕、発端は恋人の口封じ―新疆ウイグル自治区

Record China    2007年3月12日(月) 17時28分

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2006年12月8日から新疆ウイグル自治区で起きていた連続殺人事件の犯人・範宝順容疑者が逮捕された。範容疑者は金銭目当ての殺人を繰り返した。3度の殺人事件のうち2件は、発電所付近の水路で遺体が発見された。共犯と見られる胡東坡容疑者は現在も逃走中。

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2006年12月8日、新疆ウイグル自治区の新疆生産建設兵団(※注)農第十師187団の女性財務員・呉(ウー)さん(32歳)が勤務中に失踪し、水力発電所近くの水路で死体として発見された。これが付近住民を震え上がらせた連続殺人事件の幕開けだった。

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続いて2007年2月17日、青河(チンギル)県郵便局の女性職員・趙(ジャオ)さんが北屯村で失踪し、呉さんと同じ水力発電所の水路で死体として発見された。

さらに2月28日、阿勒泰(アルタイ)市の公安局北屯鎮支局では、北屯額河のある牧畜業者から「天山路のガソリンスタンド脇の林に停めてあるトラックのガラスが割れ、女の足が窓から出ている」という通報を受けた。トラックから、北屯村出身の女性・李さん(26歳)が遺体として発見された。

通報を受けてすぐに、公安はそのガソリンスタンド付近に潜んでいた範宝順(ファン・バオシュン)容疑者を逮捕した。取り調べの結果、範は現在も逃走中の共犯者・胡東坡(フー・ドンポウ)とともに、「李さんを車内に誘い込んで殺害し、携帯電話1台と現金数百元を奪った。その後、死体を林に捨てた」と自供した。

取り調べが進むにつれ、範容疑者は呉さんと趙さんを殺害した経緯をも供述しはじめた。供述によると、第一の被害者となった呉さんと範容疑者は恋人同士だったという。金に困っていた範容疑者は、呉さんの立場を利用し、職場から2万元(約30万円)の金を無断で持ち出させていた。しかし2006年12月8日夜、監査を恐れた呉さんから2万元の返金を要求され、返せる金もなく、かっとなり口封じのため殺害したという。

また、2007年2月17日午後3時ごろ、範は仲間の胡とともに、建安路近くで趙さんを強盗目的で車内に誘い込み、趙さんを殺して死体を水路に捨てた、と自供している。

公安局はすでに容疑者の範を拘留し、共犯の胡容疑者の行方を追っている。

※新疆生産建設兵団

新疆ウイグル自治区の経済発展と国防を目的とした、屯田兵的な機関。その原型は人民解放軍の新疆ウイグル自治区駐留部隊で、1954年に独立組織となる。現在は、開墾された農場や多数の企業が所属する。

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