平壌のレストランに資本主義の象徴コカ・コーラ、当局は「イタリアンコーラ」と主張―北朝鮮

Record China    2012年9月5日(水) 7時45分

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2日、北朝鮮のイタリアンレストランでコカ・コーラが売られているが、北朝鮮当局は「イタリアンコーラ」だと説明している。資料写真。

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2012年9月2日、中国紙・参考消息(電子版)によると、北朝鮮のイタリアンレストランでコカ・コーラが売られている様子を収めた動画が話題になっている。コカ・コーラは米国資本主義の象徴であるため、北朝鮮当局はコカ・コーラを「イタリアンコーラ」だと説明している。

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英紙デイリー・テレグラフによると、近ごろユーチューブに掲載された動画には、北朝鮮とイタリアの合弁会社コリタルが平壌(ピョンヤン)にオープンしたピザ店で、外国人観光客にコカ・コーラを提供している様子が映っている。

平壌に3店舗あるコリタル系列のレストランでは、容器に赤地に白ではっきりコカ・コーラと表示しているにもかかわらず、これはアメリカではなく「イタリアンコーラ」だと説明しているという。北朝鮮の公式メディアでは通常アメリカのことを「居丈高な帝国主義」と呼んでいる。

アナリストによれば、1年前には想像もできなかったことだが、北朝鮮市場は明らかにコカ・コーラのような商品を受け入れるようになってきたという。原因は長期間権力の座にいた金正日(キム・ジョンイル)総書記が昨年12月に死亡したことにある。後継者である29歳の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記はスイスに留学したことがあり、米国の代名詞でもあるバスケットボールの大ファンだ。

しかしながら、米ジョージタウン大学のビクター・チャ教授は「金正恩第1書記がスイス留学したとか、ミッキーマウスが好きだとか、チャーミングな妻がいるとか、そんな理由で北朝鮮政権が変わったりしない」と述べる。

コカ・コーラのスポークスマンは「今のところ北朝鮮では業務を行っていない。北朝鮮市場でのコカ・コーラ製品は無権利の第三者によって販売されているか、他国を経て北朝鮮に入っている。われわれは北朝鮮市場に参入することはできない」とした。

韓国メディアによると、北朝鮮でコカ・コーラの販売が実際に確認されたのはこれが初めてで、これ以前は北朝鮮はキューバと並び、世界でも珍しくコカ・コーラが存在しない国だとみなされていた。(翻訳・編集/YM)

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