2012年9月4日、湖北省武漢市の大手ファーストフードチェーン・ケンタッキーフライドチキンで、「衛生に問題あり」との抗議パフォーマンスがあった。5日付で長江晩報が伝えた。

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抗議活動を起こしたのは北京市から出張でやってきた楊さん。友人と食事しようと漢口京漢大道のケンタッキーに入ったところ、信じられないものを見たという。食事を作る従業員は帽子もかぶらずマスクも手袋もつけていない。素手で食材にさわっていたという。これはケンタッキーのマニュアルに反したやり方だ。

楊さんはそのことを指摘するも店側は「すみませんでした」と謝るばかり。賠償としてパーティーバーレル20個を要求したが認められなかった。これに激怒した楊さんは思わぬ行動に出た。

なんとパーティーバーレル2000個を注文したのだ。パーティーバーレルの値段は1個74元（約945円）。2000個で14万8000元（約189万円）になる。大変な金額だが、楊さんは両親が企業経営者の大金持ち。レジに札束を積み上げてみせた。買ったパーティーバーレルは一つずつ店頭にならべ、その脇には「衛生安全に問題あり」「マニュアル違反」などの看板を並べた。

店側も22個で販売を中止したが、すでにその時には大騒ぎに。メディアまで取材に駆けつける騒ぎとなった。4日夜、ケンタッキーは声明を発表。一部職員がマニュアルを守らなかったことを謝罪し、楊さんが店を監督し意見してくれたことに感謝の意を表した。（翻訳・編集/KT）