連続女性殺人事件の共犯者逮捕、全面解決へ―新疆ウイグル自治区

Record China    2007年3月13日(火) 10時15分

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2006年12月8日から、新疆ウイグル自治区で起きていた連続女性殺人事件。金銭目当てで、女性3人が殺害された。主犯者・範宝順の逮捕に続き、3月12日には逃走中の共犯者・胡東坡も逮捕。事件解決となった。

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2007年3月12日、新疆ウイグル自治区アルタイ市の「連続女性殺人事件」の主犯、範宝順(ファン・バオシュン)の供述により、共犯者・胡東坡(フー・ドンポウ)が逮捕された。

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市民を震え上がらせた、この3件の連続殺人事件。「2人目の犯人が逮捕され解決に至った」、というニュースに、市民は安堵の表情を見せながら、公安警官の逮捕劇を見守っていた。

この連続殺人は、2006年12月8日に発生した。この日、新疆生産建設兵団(※注)農第十師187団の女性財務員・呉(ウー)さん(32歳)が勤務中に失踪。水力発電所近くの水路で、遺体となって発見された。これが連続殺人事件の幕開けだった。

続いて2007年2月17日、青河(チンギル)県郵便局の女性職員・趙(ジャオ)さんが、北屯村で失踪し、呉さんと同じ水力発電所の水路で遺体として発見された。

さらに2月28日、北屯鎮公安支局は「天山路ガソリンスタンド脇の林に停めてあるトラックの窓から、女性の足が出ている」という通報を受けた。調べた結果、そのトラックの遺体は北屯村出身の李(リー)さん(26歳)ということが判明した。

この李さんの殺害事件について公安は、現場のガソリンスタンド付近に潜んでいた範を、容疑者として逮捕。取り調べの結果、範は共犯の胡とともに、「李さんを車内に誘い込んで殺害。携帯電話1台と現金数百元を奪い、遺体を林に捨てた」と自供した。胡は逃走中とのことだった。

その後取り調べが進むにつれ、範容疑者は呉さんと趙さん殺害についても自供。その内容だが、第一被害者の呉さんと範は恋人同士だったという。金に困っていた範が呉さんの立場を利用して、職場から2万元(約30万円)の金を無断で持ち出させた。だが、2006年12月8日夜、監査を恐れた呉さんは、返金を要求。返せる金のあてがない範は逆上し、口封じのために殺害したという。また、2007年2月17日午後、範は仲間の胡とともに、建安路近くを歩いていた趙さんを強盗目的で車内に誘い込み、殺害の上死体を水路に捨てた、と自供した。(編集・饒波貴子)

※新疆生産建設兵団

新疆ウイグル自治区の経済発展と国防を目的とした、屯田兵的な機関。その原型は人民解放軍の新疆ウイグル自治区駐留部隊で、1954年に独立組織となる。現在は、開墾された農場や多数の企業が所属する。

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