メキシコ製造業の勢い止まらず、中国との差が縮まる―英紙

Record China    2012年9月14日(金) 9時40分

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10日、メキシコの製造業が成長傾向にあり、中国を追い抜く可能性があると英紙が伝えた。資料写真。

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2012年9月10日、新華網によると、英フィナンシャル・タイムズ紙(電子版)は7日、メキシコの製造業が成長傾向にあり、中国を追い抜くかもしれないと伝えた。

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バークレイズ銀行のアナリスト、マルコ・オビエド氏は、このほど発表した研究報告書のなかで「メキシコの輸出製造業は2008〜09年度に中国に取って代わった。これは構造的変化であり今後も続くだろう」と結論付けている。

現時点で中国を抜いたと言うのは時期尚早だが、メキシコ製造業が上昇傾向にあるのは確かだ。メキシコにとって、同じく廉価商品の輸出を得意とする中国はライバルである。1997〜2012年、メキシコ輸出製造業の毎月の年平均成長率は4.5%、中国は18%もあったが、現時点ではともに9.5%と並んだ。

報告書によれば、これには循環的および構造的要因がある。循環的要因とは欧州経済不況の影響だ。中国にとって欧州は総輸出量の20%を占めるが、メキシコにとっては5%に過ぎない。ただし、主な要因は構造的変化にある。

まず人件費である。2003〜11年、中国の人件費は毎年約20%増加したのに対し、メキシコは変化がなかった。そのため、2003年に中国の6倍あったメキシコの人件費は、2011年には中国よりもわずか40%高いだけとなった。それだけでなく、報告書は人件費の差は今後数年でなくなると予測している。なぜなら依然として若年人口が増加傾向にあるメキシコに対し、中国は高齢化に向かっているからである。

また、輸送コストの問題もある。エネルギー価格が依然として高値にあるなか、特に自動車産業の製造プロセスが変化したため、近距離のサプライヤーが重要さを増すようになった。輸出製造業の構造変化はメキシコにとって有利に働いたようである。(翻訳・編集/YM)

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