中国自動車市場、日系車の販売不振で生産過剰に―中国メディア

Record China    2012年9月12日(水) 5時51分

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11日、日本車は2011年、中国の自動車市場で24.1%のトップシェアを誇っていたが、今年1−7月のシェアは21.6%に落ち込み、ドイツ車の23%を下回った。写真は南京のディーラー。

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2012年9月11日、人民網日本語版によると、世界大手コンサルティング会社のアリックスパートナーズはこのほど報告書を発表、日本車は2011年、中国の自動車市場で24.1%のトップシェアを誇っていたが、今年1−7月のシェアは21.6%に落ち込み、ドイツ車の23%を下回った。中国網が伝えた。

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アリックスパートナーズ中国のIvo Naumann董事総経理は、「中国自動車業界は2012年上半期に成長が鈍化したが、業界全体が再び新たな安定成長期に入る見通しだ。しかしながら、すべての自動車メーカーが同時に成長するわけではない。生産能力過剰の持続とそれに伴う販売価格の低下などの要因が、自動車業界内の強弱の差を広げている」と指摘した。

アリックスパートナーズは5年連続で、中国現地・海外の自動車メーカーおよびサプライヤーの40数名の高級幹部に対して、詳細な調査を実施した。それによると、自動車メーカーの高級幹部は、今後4年間にわたり中国自動車市場で8−12%の販売成長を見込んでいる。世界の多くの自動車市場と比べ、この成長率は健全であると言える。しかし同報告書はまた、「自動車業界全体の生産能力の平均利用率は、2010年の85%から2012年の約70%に低下した」と指摘した。これと同時に、中国企業と世界大手の合弁企業の間に大きな差が生じている。30数社の中国企業のうち16社が、企業の「損益バランスを安全に保てる範囲」とされる、75−80%の生産能力利用率に達していなかった。これと比較し、19社の合弁企業のうち、生産能力利用率が同水準に達しなかった企業は1社のみだった。

アリックスパートナーズの報告書は、「この現状は、自動車業界の販売価格のさらなる低下を促す。生産能力が著しく過剰している企業にとってはなおさらで、これらの企業は過去1年間にわたり、5−15%(もしくはそれ以上)の小売価格の割引を実施せざるを得なかった」とまとめた。

中国企業は他にも輸出の圧力に直面しており、輸出により過剰生産能力の消化を目指している。中国企業の輸出台数は2010年から2011年にわたり66%増を実現したが、規模の大きな主流市場では依然として成功には至っていない。

同報告書は、「ドイツ車は高級車市場でリードしており、全体的に好調を維持した。中国の高級車市場の成長率は、中国自動車市場全体の成長率を大きく上回る」と分析した。2011年、中国自動車市場における3大合弁企業(上海VW、一汽VW、上海GM)の市場シェアはそれぞれ上昇した。一方で、多くの日本車および中国車の市場シェアが低下した。中国企業の今年1−7月の市場シェアは28.3%となり、2011年からさらに1.1%低下した。

中国の2011年の自動車ディーラー数は21%増の1万6300店に達した。このうち、中国車のディーラー数は2年間で36%増となった。しかしこの戦略には一定のリスクも存在する。中国企業のディーラーは1店当たりの販売台数が多くないからだ。2011年、6大中国自動車企業のうち、ディーラー1店当たりの販売台数が600台を上回ったのは1社のみにとどまった。これと比較して、ほぼすべての合弁ブランドはディーラー1店当たりの販売台数が600台を上回った。販売台数が首位のブランドは、1店当たりの年間販売台数が1400台を上回る。

Ivo Naumann董事総経理は、「中国ブランド車の販売低迷はディーラーの利益獲得に深刻な影響をもたらす。これにより負の循環が形成され、販売台数のさらなる減少、ディーラーの閉店、ブランドイメージの低下につながる」と警鐘を鳴らした。(編集/TF)

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