Record China 2018年9月23日(日) 20時0分
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20日、中国青年報は中国の大学で開講している「恋愛講座」が注目を浴びているとしてコラム記事を掲載した。同講座には全国で統一したマニュアルが整備されておらず、どのような教え方が適切なのか模索が続いているという。写真は中国のカップル。
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2018年9月20日、中国青年報は中国の大学で開講している「恋愛講座」についてコラム記事を掲載した。恋愛は学問を超えたもので、単純にハウツー技術を教えられるものではなく、物議を醸しているという。
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記事によると、「恋愛講座」は、数年前から上海や天津の大学で開講されているが、全国での統一マニュアルが未整備のため、多くの大学は開講に「待ちの姿勢」を保っているそうだ。
記事はまず、同講座について「概念そのものが曖昧なため、教育基準は設けられない。教師によって教え方にばらつきが生じ、学生に“独学”させればいいという状況も想定される」と指摘。また、「『恋愛講座』には、心理学、法律、社会学、文学や芸術など実にさまざまな要素が含まれ、各々の専門家が教えたとしても、その結果、実際に学生が恋愛できるのかは保証できない」としている。
次に、「恋愛講座」は3段階に分けられることを紹介。第1段階は社交マナーとしての異性に対する声のかけ方や話し方で、学生の素養とEQ(心の知能指数)を本質的に向上させるためのもの。第2段階は恋愛関係をめぐる法的問題という心理学的なもので、異性を愛すると同時に自分を守るためである。男女関係のもつれがさまざまな問題を引き起している現状が加味されているようだ。第3段階は恋愛に関する歴史や文化。学生の教養や思想を鍛えるためだという。
しかし記事は、「中国では主に第2段階のみが教えられ、第1、第3段階が重要視されていない」と指摘し、「第1段階の異性への声のかけ方は、なぜか“ナンパ”の範囲で学ばれてしまう。これには異性を誘惑したりだましたりする要素も少なからず入っており、若者の恋愛観をねじ曲げてしまうのでは」と危惧している。
また、「『恋愛講座』を通して効果が得られるのかはわからないが、講座を実施するなら科学的な理論指導の範囲を超えてはならない」とくぎを刺し、大学で教える「恋愛講座」は今後も長い模索の旅が続くと伝えた。
そして、「十数年前、中国では性教育に対しさまざまな偏見があったが、現在では多くの小学校で科学的根拠に基づいた性教育が当たり前に行われている。欧米の『愛情講座』の中で教える性教育も、もはや新しいものではない」と紹介。最後に「『恋愛講座』の科学的根拠が立証されれば、多くの大学で広がりを見せ、その価値が発揮されるだろう」と「恋愛講座」に対する期待が述べられている。(翻訳・編集/和田)
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