人民網日本語版 2018年10月1日(月) 23時20分
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中国卓球協会の劉国梁・副会長が27日午後、15カ月ぶりに国家体育総局訓練局の卓球場に戻ってきた。写真は劉国梁氏。
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中国卓球協会の劉国梁・副会長が27日午後、15カ月ぶりに国家体育総局訓練局の卓球場に戻ってきた。懐かしさだけでなく、同時に自らの両肩に課された数多くの責任や今後の仕事への意欲が、劉氏の胸にこみ上げたに違いない。新華網が伝えた。
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中国卓球協会は同日、公告を発表し、実体化改革試行を推し進める方針を示した。協会の実体化改革プロセスを前向きかつ着実に進める目的で、中国卓球協会第9回委員会は準備作業チームを立ち上げ、劉国梁氏を作業チームのリーダーに任命し、作業を進めていくことを決定した。
新たな立場で取材を受けた劉国梁氏は、「任命されたポストには、2つの重要な任務がある。まず、協会の実体化改革を深化させることで、2つ目は、2020年の東京オリンピックに備えることだ。特に、この大会から新種目として採用されることになっている混合ダブルスについては、十分な危機的意識を持ち、早くから準備を進める必要がある」とした。
劉国梁氏は、「東京オリンピックに備えることは、当面の業務の中における最優先事項。このトレーニング場のことも、コーチ陣や選手たちについても、私は知り尽くしている。だが、これまでの見方で現在を判断してはならず、これまでの経験を基に東京オリンピックの準備をしてはならない。これまでは見落としていたような、感じていなかったような隠れたリスクまでより多く模索することが必要だ」と続けた。
2020年の東京オリンピックでは、新種目が多く採用されることになっている。卓球混合ダブルスもその一つだ。劉氏は、「混合ダブルスが新種目として採用されたことは、今回のオリンピック準備における大きな『変数』といえる。混合ダブルスは、男子チームと女子チームとが一緒になって完成させていかねばならず、参加ペアは1組だけに限られるため、『安全係数』は最も小さい。さらに重要なことは、混合ダブルスの金メダルは、五輪史上初のメダルとなるため、その価値は計り知れない。準備過程には、不確定要素が非常に多く、十分な危機的意識と早めの戦略配置が必要となってくる」との見方を示した。
劉氏は2017年6月、中国卓球協会の副会長に就任。卓球ナショナルチームの監督の座から退いたものの、さまざまな面において選手たちに関心を寄せてきた。一部大会での卓球ナショナルチームの成績が変動していることについて、劉氏は、「新旧交代プロセスが進む中では、極めて正常なことだ」と指摘した。また、若手選手の最近のパフォーマンスについては、「非常に良い」と評価した。
さらに劉氏は、「アジア競技大会での試合ぶりを客観的に見たところ、若手選手の技術レベルはすでに、五輪のチャンピオンたちとほとんど変わらなくなってきている。だが、世界レベルの大会に関しては、まだまだ課題は残っている。最終的に日本チームは、戦略としてトップ選手がこぞってアジア大会出場を見合わせた。我々は、アジア大会での成績に喜ぶと同時に、冷静に考え続けなければならない」と続けた。
東京五輪への準備のほか、劉氏は、今回の自分の「復帰」について、以前とは異なる点が多々あると話す。彼にとって、協会の実体化改革が始まってから、責任はより大きくなったとしており、「中国卓球チームが金メダルを獲得することは、問題ない。だが、どのようにして『国家球技』文化をいっそう発揚し、世界に展開し、中国を世界卓球界の中心地とするかは、今、検討を要する課題となっている。金メダルを獲得するだけではなく、成績以外の国家球技としての栄誉を守っていく必要がある。この課題は、大会で日本、韓国、ドイツに勝利するより価値が大きいことであり、難易度もより高い」としている。(提供/人民網日本語版・編集KM)
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