Record China 2012年9月29日(土) 16時37分
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26日、米華字サイトは、日中対立の根源について論じたボストン大学のリア・グリーンフィールド教授の寄稿記事を掲載した。写真は11日、北京の日本大使館前で行われた反日デモ。
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2012年9月26日、米華字サイト・多維新聞は、日中対立の根源について論じたボストン大学のリア・グリーンフィールド(Liah Greenfeld)教授の寄稿記事を掲載した。以下はその概略。
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激しさを増す反日デモは、中国のナショナリズムの高まりを示す兆しの1つに過ぎない。中国は自らの実力にふさわしい国際的な地位を得ようとしている最中なのだ。1895年、中国は「倭」(=小さい)国とさげすんできた日本に敗れ、プライドがズタズタになった。西洋列強からもひどい目に遭っていた中国だが、それとは性質が異なる。自信は粉々に砕け、耐えがたい屈辱感を覚えた。
だが、1905年に日本がロシアに勝ったことで、傷ついた自尊心は元気を取り戻した。ロシアは西洋列強からも恐れられる存在。あのロシアを破った日本はアジアの誇りだ、と思うようになったのだ。この時から、中国のエリートにとって日本は「中国の代表」となり、日本留学ブームが起きた。1911年の革命も明治維新に触発されたもの。20世紀初めの日本は中国にとって大事な手本であった。
「国民」という言葉も日本語からきたものだ。当時の国民党の国家理念は日本の影響を色濃く受けたものとなった。だが、そんな矛盾は長く続かない。反日ナショナリズムの高まりが毛沢東の中国共産党と国民党の闘争を引き起こした。中国の共産主義はナショナリズムの化身だといってよい。
だが、こうしたナショナリズムは一部のエリートたちが掲げていたもので、庶民の間に広まることはなかった。状況が一変したのは中国政府が資本主義経済を導入してからである。そして今、庶民たちは経済発展を遂げ強くなった祖国とともに栄光をかみしめている。祖国が再び他国から侮辱を受けようものなら、全力で守ろうと立ち上がる。
こうした中国式の「尊厳を守るためのデモ行動」は、西洋諸国、特に米国には理解できないだろう。だが、もしも米国がこの5000年の歴史を誇る聖賢の国に偉そうな口調でものを言おうものなら、次のナショナリズムの標的となることは間違いない。(翻訳・編集/NN)
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