「死にたくない!」絞り出す息子の声に自殺を思いとどまった父―重慶市

Record China    2007年3月16日(金) 16時2分

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「死にたくない!」障害のある7歳の息子が生まれて初めて出した声で、父は自殺を思いとどまった。

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2007年3月12日、重慶市内のアパートの一室で、劉夢金(リュウ・モンジン)さんは障害のある息子を抱えながらの貧しい生活に耐えかね、今まさにこの世から去ろうとしていた。息子の劉洋(リュウ・ヤン)は先天性の言語障害で、7歳になる今もしゃべることができない。あちこちの病院を訪ね、治療費もつぎ込んだが、どうにか数字が言える程度にしか改善しなかった。以前、食品店の経営に失敗し、借金が数万元も残っている。

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今月8日、妻が突然荷物をまとめ、さよならも言わずに出て行った。いよいよ生きていく望みもなくなり、目の前の息子を殺して自分も死のうと決意、農薬をコップに注いだその時だった。

「死にたくない!」

心の底から絞り出すような息子の声がした。目にはいっぱい涙を溜め、生まれて初めて言葉を発したのだった。

自殺を思いとどまり、息子を抱きしめて号泣する劉さんの声を聞きつけ、近所の人たちも集まってきた。付近は劉さん同様、出稼ぎ家庭が多く、生活にゆとりはないが、米や食料を届けてくれている。

同市救急センターの張医師の話によると、長年の言語障害は医学的に根治が難しいが、ショックや刺激を受けて突然声が出ることもあるという。

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