2012年10月2日午後6時ごろ（現地時間＝以下同）、中国・香港ラマ島付近で同日午前中に起きた客船と渡し船の衝突事故で、犠牲者が38人に増えた。新華社通信が伝えた。

【その他の写真】

同日午前8時30分ごろ、花火大会見物のためにラマ島付近を航行していた客船に横から渡し船が衝突した。客船には電力会社社員とその家族121人に加え、船の乗組員3人が乗っていた。渡し船にも数十人が乗船していたという。

現在病院に搬送された100人あまりのうち、4人が重体。事故原因はまだ詳しく伝えられていないが、事故当時同水域は混雑していなかったため、当局は客船と渡し船の責任者ら6人に対し、水上の航行において安全を十分に確保できなかったとして身柄を拘束した。

また、同日香港当局は事故について記者会見を開き、今月4日を哀悼の日にすると発表。3日間哀悼を続けるという。また、犠牲となった電力会社の社員とその家族に対し、会社は弔慰金として1人当たり20万香港ドル（約200万円）を支給すると発表した。（翻訳・編集/内山）