日本人の「勤勉さ」は、ノーベル賞受賞と関係があるのか―中国メディア

Record China    2018年10月12日(金) 7時20分

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10日、人民日報は、日本で続々とノーベル賞受賞者が出ることと、日本人の「職人かたぎ」との関連性は薄いとする評論記事を掲載した。資料写真。

2018年10月10日、人民日報は、日本で続々とノーベル賞受賞者が出ることと、日本人の「職人かたぎ」との関連性は薄いとする評論記事を掲載した。以下はその概要。

日本人の勤勉、精緻という民族精神によって生じる頑固さは、しばしばかえって新しいものを生み出す上で非常に大きな障害になる。日本はルール至上社会であり、規則を守れない人は生きていけない。日本の実験室では、あるプロセスが決まると指導マニュアルのような文書が作られ、代々伝わっていくのだが、このプロセスの合理性に疑問を持つ人が極めて少ないのだ。

筆者が接触した日本の学生や同僚はいつも「これは誰々から教わったもの」と口にし、その方法を採用する理由についてほとんど考えないし、方法を変えようとすると強く反発した。この状況は著しくイノベーションを阻害し、思想的な惰性を生むのではないか。

匠の精神は日本の「ものづくり」、ひいては日本社会全体を代表する精神として、日本人の意識の奥深くに融け込んでいる。個人的にはシンプルさの中に精を求める情熱を帯びる日本式の哲学を非常にリスペクトしているのだが、その精神は現実的な言い方をすれば効率の低下を招く。効率と匠の精神の折衷点をつかんでいなければ、ただの「固執」になってしまう。

科学技術分野おいて、20世紀後半の日本は伸び伸びと研究や製品開発に勤しむことができた。しかし今は中国や韓国の産業界、研究界からのプレッシャーを受けて四苦八苦している状態だ。もちろん、「まじめ」は品格や美徳につながる特別な要素だ。しかし、ノーベル賞受賞との因果関係については、経済発展がもたらす長期的なサポートと動力に比べればはるかに小さいのである。(翻訳・編集/川尻

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