日本の温水便座爆買いブームの火付け役が語る、あれから3年、今の中国はどうなっているのか

Record China    2018年10月11日(木) 18時0分

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11日、代官山蔦屋書店 GARDEN GALLERYにて「中国新職人作品展示会」のオープニングイベントが開催された。11~12日の展示では、これまでの中国の技術や歴史からインスピレーションを受けたエネルギー溢れる中国のものづくりの「今」が紹介される。

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2018年10月11日、代官山蔦屋書店 GARDEN GALLERYにて「中国新職人作品展示会」のオープニングイベントが開催された。11~12日の展示では、これまでの中国の技術や歴史からインスピレーションを受けたエネルギー溢れる中国のものづくりの「今」が紹介される。

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イベントは中国中小企業商業協会と呉暁波チャンネルによって、2018年10月11日から17日にかけて「第1回日中若手職人交流」の一環として開催されている。日中両国の若手職人の「相互交流と相互理解の促進、協力、交流と成功の実現」をテーマに、日本と中国の新しい世代の職人のイノベーションと起業家精神に焦点を当て、東京での展示やフォーラム、日本国内への視察が行われる。

13日には政策研究大学院大学にて呉暁波氏、伊東豊雄氏、小山薫堂氏、佐藤可士和氏など両国を代表する著名人らによるフォーラムが開かれる。14日~16日かけては日本を代表する企業や伝統産業の産地への視察が行われる(東京、京都、大阪、高岡)。

今回イベントの呼びかけ人は呉暁波氏。新華社で13年間記者を務め、著名な経済学者・作家でもある。中国で最も多いフォロワー数を持つセルフメディアの設立者でもある。WeChatの公式アカウント「呉暁波チャンネル」の会員数は300万人、Weiboのフォロワーは400万人を超えている。2015年、中国人が日本で炊飯器や温水洗浄便座などの電化製品を爆買いするという一大ムーブメントの火付け役だ。

海外での温水洗浄便座購入については、李克強首相が2つの見方を示すまでに大きな動きとなった。1つは、開放的な態度で臨むべきであり貿易障壁には反対という消費者にはより多くの選択肢を享受する権利があるという見方。もう1つは、中国企業はバージョンアップするべきという見方だ。たとえば、国内に同じような品質の商品があれば、海外に行ってまで買う必要がなくなり、少なくとも消費者は飛行機代を節約できる。

あれから3年、呉氏は中国の現状について語ってくれた。呉氏によると、温水洗浄便座がブームになった際、中国で「新中産階層」と呼ばれる消費者が出現した。彼らは、商品のコストパフォーマンスの良さだけでは満足せず、品質がより高く、デザインがより優れた商品を求める特徴がある。彼らのより良い生活を求める傾向は、中国の産業改革のエネルギーとなる。

中国の80年代・90年代生まれの経営者を中心に、現在の中国人は品質や新しさに注目するようになっている。彼らが求める商品はその時代の新技術や新しい考え方、新しいライフスタイルと密接につながっている。

2018年、呉氏は300人の新世代の職人を集め、インターネットでの情報発信、ブランディング、販路、新しい営業ツール、研修、ベンチャーキャピタルとのマッチングなどの分野で彼らをサポートしている。

呉氏は「新中産階層のぼっ興に伴い、中国の新世代の職人は中国製品の定義を刷新する。彼らは伝統の中からインスピレーションを得て、歯ブラシという小さなものに至るまでありとあらゆる商品に対し新しい工芸や様式を用いて現代の消費者に応える」と話した。中国製品の今後の発展については「品質は飛躍的に向上する」と語っていた。(取材・任/撮影・武藤/構成・内山)

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