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日本のロリータファッションサイトで見た「中華風ドレス」に心底びっくりした―中国人学生

日本僑報社    2018年10月14日(日) 22時20分

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中国といえば、何を思い浮かべるだろうか。華東政法大学の姚子茜さんは、日本の「中華風ロリータドレス」の特徴から、「中国らしいもの」を広めていく重要性を感じたようだ。写真は、日本の中華風ファッションを紹介するウェイボーの投稿。

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中国といえば、何を思い浮かべるだろうか。華東政法大学の姚子茜さんは、日本の「中華風ロリータドレス」の特徴から、「中国らしいもの」を広めていく重要性を感じたようだ。以下は姚さんの作文。

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いつものように趣味のロリータファッションを探していると、たまたま目にしたのは、日本のあるロリータファッション通販サイトに載っている中華風ドレスだった。そのデザインを見た瞬間、おもわず「中国らしいね。珍しい~」と言った。なぜかというと、「玄武」や「鯤鵬」と名付けられた洋服には、ロリータファッションの代表的な膨らんだスカートが付いているとともに、中国の伝統的な芸術の要素も表されていたからだ。

日本にも中華ロリータというスタイルが無いわけではないが、そのような「中華風」には、パンダ・赤色・チャイナドレスなどのいくつかの典型的な要素しか見られない。そもそも日本人に「中国の伝統的なものは」と聞くと、「チャイナドレス」などと答える方も少なくないだろう。私はこの現状から、どうも日本人のデザイナーたちには中国に対してステレオタイプがあるのではという思いに駆られた。そのせいで、私はそのような「中華ロリータ」を見るたびに、どんなにかわいいデザインであってもなんとなく違和感しか覚えられなくなってしまった。

チャイナドレスとは中華民国時期に清代の民族服装から改良された洋服なのに、いつの間に中国を代表するファッションになったのか、まったく思いがけないことである。それ故に、私は例の通販サイトでいつもとは異なるあの「中華風ドレス」を見た時には、心の底からびっくりしたのであった。クリックすると、商品の詳しい情報が目の前に出てきた。「なるほど、中国のブランドか。道理で……ん?どうして私はこんなにも嬉しいのだろう?」。そう独り言を言いながら、初めて何かを意識した時のように、ドキドキし始めた。

私はかなり以前から、日本からの輸入ロリータファッションに目がない。ゴスロリからクラシカル系まで、あらゆるスタイルが好きで、どのような洋服でも着てみたいという考えは、今でも変わっていない。しかし最近、いつか海外のロリータ娘たちも中国らしい中華風ドレスを着れば、素晴らしい中国の伝統的な芸術文化を更にアピールできるようになるのではと思い始めた。そして、その何度も何度も見た夢が、もうすぐ実現しそうなことに初めて気づいたのであった。時の経過とともに、その小さな夢は、今ではロリータファッションを超えてさらに広い世界に広がってきた。

中国は長い間、海外から先進的なものを受け入れてきたものの、かえって自国の大切な「宝物」をないがしろにしてきたのではないだろうか。自国の文化のアピールが十分とは言えず、その結果、世界各国の人々の中国文化に対するイメージはただチャイナドレス、赤色、龍といったものになってしまったのではないだろうか。私はそれだけでは、中国を語れないとつくづく思っている。悠久なる歴史の流れの中に数えきれないほどの中国らしい「宝物」があるだけに、現代でも中国らしいものを創ってもっと世界中に伝えていくべきではないだろうか。

この間、ネットで大きな話題を呼んだ国風音楽会が「鳥の巣」(北京国家体育場)で開催された。また、北京の故宮博物院にも通販サイトができて、展示品の精髄を練って手帳用品や文房具のような品物を売り出しているそうだ。特に古い芸術品の色や質感を素材にしてコスメを開発するアイディアは予想以上に注目を集めている。中国らしい美しさは新しい世代の手で再び芽生えつつある。その芽生えと時を同じくして、伝統的な芸術文化はかつてないほどの新たな活力が湧いてきた。中国らしく着よう。中国らしく歌おう。中国らしい魅力はきっと、いつかこの世の至るところにまで伝わっていくであろう。(編集/北田

※本文は、第十三回中国人の日本語作文コンクール受賞作品集「日本人に伝えたい中国の新しい魅力」(段躍中編、日本僑報社、2017年)より、姚子茜さん(華東政法大学)の作品<「中国らしい」ということば>を編集したものです。文中の表現は基本的に原文のまま記載しています。なお、作文は日本僑報社の許可を得て掲載しています。

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