<ノーベル文学賞>日本の村上春樹氏と中国の莫言氏の一騎打ちか?―米華字メディア

Record China    2012年10月8日(月) 5時32分

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5日、今年のノーベル文学賞は、日本の村上春樹氏か中国の莫言氏のいずれかが受賞するとの見方が有力だという。

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2012年10月5日、米華字メディアの多維新聞網は、今月8日に発表される12年のノーベル文学賞の受賞者について、日本の村上春樹氏と中国の莫言(モー・イェン)氏の2人が最有力候補だと伝えた。

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莫言氏は山東省高密県出身。1985年のデビュー作「透明な赤蕪」で話題になり、代表作の「赤いコーリャン」や「白檀の刑」「豊乳肥臀」「酒国」「蛙鳴」など一連の作品を通じて、独特の主観的感覚を用いた独自の世界観を構築している作家だ。

ノーベル賞各賞の受賞者予想については、近年、大手ブックメーカー(公認賭け屋)の予想が的中して話題になった。スウェーデンのブックメーカーは昨年、ノーベル文学賞の予想オッズ(掛け率)でスウェーデンの詩人、トーマス・トランストロンメル氏を1位にして、見事的中させた。これが疑惑を招く結果となり、スウェーデンの検察当局が捜査に乗りだす騒ぎとなったが、結局不正のないことが証明された。ブックメーカーの今年の予想オッズを見ると、英国のラドブロークスが村上氏を1位に、スウェーデンのウニベットは莫言氏を1位にしている。

1994年にノーベル文学賞を受賞した日本の大江健三郎氏は莫言氏のことを「アジアで最もノーベル賞に近い作家」と評価。村上春樹氏の「ノルウェイの森」や「村上春樹全集」32巻を翻訳した林少華(リン・シャオホア)教授は「村上春樹氏がノーベル文学賞を受賞するならば、私個人としては良いことなのだが、中国人としてはやはり莫言氏に取ってもらいたい」と話している。(翻訳・編集/本郷)

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