Record China 2018年10月16日(火) 6時50分
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中国国営の新華社は13日、「韓国の国際結婚15万組、なぜ中国の新郎新婦が最多なのか」と題する記事を掲載。その背景について、実際に韓国人と結婚した中国人に話を聞いている。資料写真。
中国国営の新華社は13日、「韓国の国際結婚15万組、なぜ中国の新郎新婦が最多なのか」と題する記事を掲載。その背景について、実際に韓国人と結婚した中国人に話を聞いている。
韓国法務部が9月末に発表した「国民の配偶者地域別現況」の統計結果によると、今年6月末時点で韓国人と結婚した外国人配偶者は15万5255人に上る。このうち、中国人が最多の5万7877人を占めた。男性が1万2356人、女性が4万5521人で、いずれも中国人が最多だった。
記事は、昨年、韓国のリアリティー番組「同床異夢」が大きな話題になったことを紹介。同番組では、中国でも知名度が高かった韓国女優チュ・ジャヒョンと中国の俳優ユー・シャオグアンの新婚夫婦の日常が公開され、2人の名前が検索ワードランキングで上位に入った。また、「最も成功したカップル」と言われる中国の女優タン・ウェイ(湯唯)と韓国の映画監督キム・テヨンなどの存在も大きいとされる。
韓国外国語大学国際関係学部の黄載皓(ファン・ジェホ)学部長は、韓国人の国際結婚の相手として中国人が多い理由について、「社会、経済、文化交流などの往来が頻繁になったことによる」と分析。「中韓間の人的交流は毎年延べ1000万人に上る。相手国の留学生受け入れ人数も多い。こうした往来はいずれも中韓間の国際結婚を促す重要な要素になっている」とした。
一方で、韓国社会に古くからある「男尊女卑」が男女バランスの不均衡に関係しているとも指摘。「多くの韓国人男性が結婚相手を見つけることができなくなっている。これが、韓国人が外国人と結婚する最も直接的な原因になっている。国際結婚15万件のうち、韓国人夫が13万人を占めていることがそれを表している」と述べたという。
では、実際に韓国人と結婚した中国人はどのような暮らしをしているのか。小雨さんは、武漢大学で学んでいる時に韓国人留学生の夫と知り合った。その後、韓国の大学院で学び、卒業した1年後に結婚。韓国での生活は12年になり、子どもは2人いる。小雨さんは、「ソウルでの生活は、北京や広州で暮らすのとそれほど変わりはありません。唯一残念なのは、両親と離れていることです。特に子どもを生んでからは、親の助けがあったらと思うことが多いですね」と話している。
韓国人男性と結婚して22年になる李紅さんは、北京理工大学で学んでいた時、学校の招待で同校を訪れていた夫と知り合った。当時は国際結婚に壁が多かったといい、両親に反対されたほか、自分自身も文化の違いに不安を抱いた。結婚の手続きも今より煩雑だったそうだ。李さんは「韓国に来たばかりのころは慣れませんでした。キムチやスープも口に合わなくて、高齢者の伝統的な価値観も受け入れられませんでした。韓国では女性は家庭で子育てに専念すべきという考え方だったんです。でも、当時の中国はまったくそんな雰囲気ではありませんでした」と話し、この問題について家族内で何度も議論したと語った。(翻訳・編集/北田)
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