保護センター生まれの子パンダは野生に還れるか?!一大挑戦の訓練、始まる―四川省

Record China    2012年10月10日(水) 15時55分

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9日、中国・四川省でパンダの保護や繁殖に取り組んでいる臥龍中国パンダ保護研究センターで誕生したパンダから、最初の1頭が野生に還る訓練を開始した。

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2012年10月9日、中国・四川省でパンダの保護や繁殖に取り組んでいる臥龍中国パンダ保護研究センターで誕生したパンダから、最初の1頭が野生に還る訓練を開始した。チャイナフォトプレスの報道。

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センター内には野生に戻すパンダの候補生たちを飼育する「野生化訓練基地」が設けられており、訓練の第3段階にあるパンダたちが海抜2100メートル以上の立地にまとめて飼育されている。そこで暮らしているタオタオ(淘淘)がこのほど、ここで誕生したパンダから初めて野生に還るという一大挑戦に挑むことになる。

まずはタオタオを捕獲し、身体検査をするところからスタートしなければならないが、タオタオはかなり警戒心の強い性格。飼育員たちがパンダのにおいを染み込ませた着ぐるみを着用して接近するも、一度目は失敗。今度は母親のツァオツァオ(草草)を使っておびき寄せた。なんとここまでの所要時間は2時間。捕獲後は麻酔を使って健康診断へ。

血液検査やエコー検査を経てタオタオの健康が確認されると、個体識別のためのマイクロチップが埋め込まれた。今後はGPS(全地球測位システム)を通じて所在位置の確認がされることとなる。

パンダ野生化プロジェクトの責任者である張和民(ジャン・ホーミン)氏は、タオタオの健康状態や身体能力、野生化に必須とされる警戒心や自己防衛意識などが順調に育っていると判断。タオタオは滞りなく野生に還っていくだろうと考えている。

しかし、タオタオの捕獲作業に際して効果を発揮しなかったパンダの着ぐるみが、今後も使われるのかどうかは不明である。(翻訳・編集/愛玉)

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