Record China 2012年10月11日(木) 14時26分
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6日、中国の作家、閻連科氏が東アジアの領土問題で国民感情が煽(あお)られる危険な状況を「安酒の酔い」に例えた村上春樹氏のエッセーに共感し、米紙に寄稿した。写真は7月、北京の書店でイベントに参加した閻氏。
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2012年10月6日、中国の作家、閻連科(イエン・リエンコー)氏が、東アジアの領土問題で国民感情が煽(あお)られる危険な状況を「安酒の酔い」に例えた村上春樹氏のエッセーに共感し、米紙インターナショナル・ヘラルド・トリビューンに寄稿した。10日付で中国青年報が伝えた。
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閻氏は中国社会の暗部をえぐり出す社会派作家として知られている。2年前には中国の若者に絶大な人気を誇る村上氏の作品「ノルウェイの森」について、「3度読んだがどこが良いのかさっぱり分からなかった」と痛烈に批判した人物。その閻氏がはばかることなく「対話のきっかけをもたらしてくれた」と村上氏への深い敬意を表明した。
9月28日付で朝日新聞に掲載された村上氏のエッセーは、領土問題で国民感情が煽られる危険な状況を「安酒の酔いに似ている」と指摘。「威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけ」の政治家や論客に対して、「注意深くなるよう」呼び掛けている。
これに対し、閻氏は「日本の文学者が率先して対話のきっかけを作ってくれた。彼らの人間性や勇気と比べると、中国の作家として返答が遅くなったことを恥じる」とし、「文学者の力が弱いことは痛感している。だが、我々も何か役に立てるのなら、それは今だ」と述べている。
その上で、「日本、韓国、中国のさらに多くの知識人が立ち上がり、領土問題で煽られて熱くなっている人々にアイスティーを振る舞えば、熱を冷ますことができるかもしれない」と共に立ち上がる決意を表明している。(翻訳・編集/NN)
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