ノーベル文学賞の莫言氏は苦労人だった、文化大革命で小学校中退の過去―中国紙

Record China    2012年10月12日(金) 19時17分

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11日、ノーベル文学賞を受賞した中国人作家、莫言氏は小学5年生で文化大革命により学校を中退するなど、その文学人生は苦難に満ちたものだった。写真は莫氏。

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2012年10月11日、ノーベル文学賞を受賞した中国人作家、莫言(モー・イエン)氏は小学5年生で文化大革命(1966〜1977年)により学校を中退するなど、その文学人生は苦難に満ちたものだった。現代快報が伝えた。

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莫氏は1955年2月、山東省高密県河崖鎮平安村で生まれた。本名は管謨業(グワン・モーイエ)。貧しい家庭に育ったが、文学的素養があり、小学校ではいつも作文で褒められていた。だが、小学5年生だった1967年、文化大革命で中退を余儀なくされ、牛の放牧をする毎日に。この頃、「いつか作家になって、1日3食おいしい餃子を食べる」という夢を抱き始める。

1976年、20歳で郷里を離れ、中国人民解放軍に入隊。作家になるという夢が再燃し、執筆活動を始める。作品を書き上げては新聞社や雑誌社に送る日々だったが、全く採用されなかった。転機が訪れたのは1981年。河北省保定市の雑誌「蓮池」に人生初の短編小説「春夜雨霏霏」が掲載される。同年、長女の笑笑(シャオシャオ)ちゃんが生まれた。

1984年秋、中国人民解放軍芸術学院文学部主任の著名作家、徐懐中(シュー・ホワイジョン)氏に才能を見いだされ、文学部に入学。莫氏の創作活動に多大な影響を与えた。莫氏は「非常に大きな経験だった。他の人と違わなければ、頭角を現すことはできない、ということを学んだ」と語っている。

莫氏はそれから今までに、短編小説を80作品以上、中編小説を30作品、長編小説を11作品など、数多くの作品を世に送り出した。それらは英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、日本語、韓国語など10数か国の言語に翻訳され、世界中の読者に読まれている。(翻訳・編集/NN)

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