Record China 2018年10月21日(日) 22時11分
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台湾で21日に発生した鉄道列車の脱線転覆事故で、同日午後9時ごろまでに137人の死傷が確認された。事故を起こしたのはカーブで減速不要の車体傾斜式の列車で、「異音が多発していた」の証言もある。写真は事故現場。
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台湾東部の宜蘭で日本時間21日午後4時に発生した鉄道列車の脱線転覆事故で、日本時間同日午後9時ごろまでに17人の死亡が確認された。負傷者は120人に達するという。台湾メディアの中央通訊社によると、事故を起こした列車はカーブを減速せずに通過できる車体傾斜式と呼ばれる構造だったという。事故発生直前に異音が何度もしたという乗客の証言もあるという。
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21日午後の事故では8両すべてが脱線した。うち3両は「ひどく転覆した状態」という。5号車、7号車、8号車は車両の破壊が著しく「W字」状態になった。
乗客のひとりによると、事故の瞬間には後方から「ドン!」という大きな音が響いてきた。「列車の後ろの方が何かにぶつかったのかな」と思った直後に、乗っていた車両が転覆した。多くの人は寝ていて、とっさには反応できなかったという。
無事に脱出できた乗客からは、「(事故の)しばらく前に、車両に不具合が生じたとの放送があった」「異常な減速を繰り返した」などの声が出ている。また、「事故が発生したのは、列車が加速し始めた直後だっ」と話す人が複数いるという。
事故を起こしたのは普悠瑪(プユマ)列車と呼ばれる名称の列車。プユマとは台湾東部に住む先住民族の名だ。プユマ列車が投入されたのは2013年2月。8両編成で、現在は19編成が運行しているという。
中央通訊社によると、プユマ列車はカーブ通過時に車体を傾けることで遠心力の影響を打ち消して、減速せずに通過できる車体傾斜式と呼ばれる構造を採用。最高時速は150キロメートル。主に台湾東部の鉄道幹線で使われている。(翻訳・編集/如月隼人)
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