2018年10月21日、卓球の福原愛が引退を表明したことを、中国メディアも大きく報じている。

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福原は同日、日本のブログと中国版ツイッター・微博（ウェイボー）でそれぞれの国のファンに引退を報告。微博では、これまでの自身と中国との関わりを振り返り、「初めて中国で練習したのは5歳の時。これまでにないほどたくさん練習して、足がクタクタになってその日は寝られなかったのを覚えています。毎朝食べた油条（中国の揚げパン）が特においしくて、その味は今でも忘れられません」などとつづった。

また、「各省の方、皆さんのチームで練習をさせていただきありがとうございました。練習はつらかったですが、日本に帰って試合をする時の自信になり、良い成績も残せました」「私は3歳から卓球を始め、今年で30歳になります。人生の中で重要なことはみんな卓球から教わりました」などと続けた。

引退については「私が現役を続けることを期待してくださっていた方も多いと思います。でも、私はつらい気持ちで引退を表明するのではありません。3歳から日本の卓球界をもっとよくすることが自分の責任であり、使命だと思っていました。2年前に結婚する時、家庭のことをしっかりして、また卓球に戻ってきたいと言いましたが、振り返ると、今は素晴らしい後輩たちがそこにいます。私は安心して、自分へのプレッシャーを解放することができます」とした。

そして最後は「今日まで私を支えてくれた皆さんにひと言言いたいと思います。本当にありがとうございました」と感謝の言葉で締めくくった。

福原の引退について、環球網は「福原愛の引退が現実に」と題する記事で伝えた。新浪体育は「福原愛引退、卓球界にもう泣き虫の“瓷娃娃（陶器のお人形。福原の愛称）”はいない」と引退を惜しんだ。芸能情報を伝える新浪娯楽は、福原愛の幼少期の動画を掲載し、「かわいい愛ちゃん、未来のすべてがうまくいきますように」と祝福の言葉を贈っている。スポーツや芸能メディアの他にも、新華社や中国中央テレビ（CCTV）など、大手メディアもこぞって福原の引退表明を伝えた。

また、福原と古くから親交のあるスポーツ記者の李武軍（リー・ウージュン）氏は、「引退。それはすべてのスポーツ選手が必ず向き合う課題。そうはいっても、福原愛の引退発表のニュースにはやはり残念さを感じた。ユーモラスで、かわいくて、心優しい福原愛。この15年間、私を信頼してくれて、そして私の番組に彩を添えてくれてありがとう。卓球場での福原愛はもう十分に素晴らしかった。これからの福原愛も、同じように素晴らしいと信じています」とつづっている。（翻訳・編集/北田）