2012年10月16日午後3時ごろ(現地時間＝以下同)、韓国当局は同国南部・全羅南道の領海で不法操業中の中国漁船30隻あまりを確認。うち2隻を拿捕(だほ)し、船員らを取り押さえている最中に、発射したゴム弾が漁船員1人の胸に命中し、死亡させるという事故が発生した。

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韓国・木浦(モクポ)海洋警察署は、刃物などの凶器で抵抗する漁船員らをゴム弾で威嚇。左胸に被弾した船員は木浦市の病院に搬送されたが、同日午後6時ごろ死亡した。同署は警察官と漁船員双方から事情を聞き、詳細を調査中。また、中国在ソウル大使館は同日中に韓国側に抗議し、「強烈な不満」を表明した。

排他的経済水域(EEZ)をめぐる中韓のあつれきは、2004年ごろから繰り返し続いている。2010年には韓国の監視船と中国漁船が衝突し、漁船の乗組員1人が死亡。2011年には、韓国の警察官がガラス片で抵抗してきた中国の漁船員に刺殺された。

今回の事件を受け、“中国版ツイッター”と呼ばれる簡易投稿サイトには「#中国の船員、韓国の海上警察が殺害#」というハッシュタグが登場。午前10時時点で52万件あまりの関連投稿が寄せられている。以下、代表的な意見。

■韓国への挑発

「争議や衝突はまだ許せる。でも、殺人は見過ごせないな」

「開戦だ」

「韓国製品ボイコットだ」

「韓流ドラマを放映禁止にするしかない」

「大寒冥国(＝大韓民国)が侵略して参りました」

「韓国人ってやはり病気なの？定期的に発病してるよね？」

■自国政府の対応に疑問符

「政府はまさか抗議だけで済ませないよな」

「抗議する以外に政府は何ができるの？国民同士が殺しあったらそれこそ厳罰だよね？でも、国民が外国人に殺されても何もできないんだよね。ああ、中国ってほんとに無能だよ。中華民族の子孫として、非常に悲しいね」

「真相が判明するのを待とう。国家間の紛争には必ず真相が隠れているんだ。韓国に抗議すると同時に、国民に希望をもたらすような対応を望むよ」

「またきっと韓国製品ボイコットが呼びかけられるんだろうね」

■根強い被害者意識

「どうしてわが同胞はいつも虐げられるんだ」

「中国はどこの国からも虐げられている。外交に金ばかり使って、真の友好を勝ち取れていないな」

■韓国の正当性を主張

「この抗議はきっと聞き入れてもらえない。だって、人様のものを盗んで(＝違法水域で魚を獲って)、警告を受けて、それでも聞かなかったから発砲されたんだろ？何もおかしくないよ？」

■皮肉な意見

「この国ではさ、上層部は抗議する、中間層は押し黙る、下部層は怒りをこらえるしかないんだ。一番いいのは中間層の上辺の人々。つまり…移民するってこと」

「なるほどな、今朝、ヒュンダイの車が中国旗をつけて走っていた訳がわかった(＝車は韓国車でも、反中ではないことを暗に表明していた)」(翻訳・編集/愛玉)