2012年10月17日、中国・福建省寧徳市柘栄県で今月初め、24歳の男性と20歳の男性が結婚式を挙げた。このカップルは同省で初めて結婚を公開した同性愛者となった。東南ネットが伝えた。

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結婚式には2人の親族や、広東省、北京市、広西チワン自治区などの都市から集まった、60人ほどのネットで知り合った友人が参加した。家族や友人以外にも、周りの住民が1000人以上集まり、2人の結婚式を見物した。新郎2人は参加者が祝福の歌を合唱するなか、指輪の交換を行った。感極まった24歳の新郎は愛する人を抱きしめ涙を流した。

2人はミニブログのアカウントを共用し、友人も共通とまさに一心同体の存在だった。結婚に対する家族の反応はまちまちで、24歳の新郎の姉は、「弟の選択は尊重するが、結婚式は派手すぎた。平穏な暮らしを送ってほしい」と複雑な心境を語った。また、20歳の新郎の父は最初こそ反対し絶縁も考えたそうだが、最終的に認めることにしたそうだ。しかし今年78歳の祖母は20歳の孫が男性と結婚することを最後まで理解できないようだった。

結婚式に際して、24歳の新郎は「式を荒らす」と脅迫の電話を受けたため、パートナーの故郷である同市の福安で結婚式を挙げようとした。ところが福安では予算に収まらないと知り、結局柘栄県に戻り、レストランを替えて式を挙げた。現在の中国の法律では同性同士は入籍できないため、彼らは関係は法律上では認められない。それでも多くの人に祝福され、誓いの言葉を交わした2人からは幸福感が漂っているように感じられた。（翻訳・編集/内山）