<中国人観光客が見た日本>台風21号で証明された日本の秩序正しさ

Record China    2018年10月28日(日) 23時0分

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28日、中国のネット上にこのほど、今年9月に25年ぶりに「非常に強い」勢力で日本に上陸し、近畿地方を中心に大きな被害を出した台風21号に遭遇したという中国人観光客の手記が掲載された。

2018年10月28日、中国のネット上にこのほど、今年9月に25年ぶりに「非常に強い」勢力で日本に上陸し、近畿地方を中心に大きな被害を出した台風21号に遭遇したという中国人観光客の手記が掲載された。以下はその概要。

2日目はもともと、奈良へ向かう予定だった。だが運悪く20年に一度という超大型の台風に遭遇してしまった。駅では電車が12時以降に運休になると案内していた。奈良へ行っても戻れなくなる恐れがあったので、最終的にコンビニでちょっと買いものして宿に戻った。後になった知ったのだが、奈良は大きな被害を受け、多くの古木が折れたという。思い出すと身震いする。

旅先では安全第一だ。台風による被害は甚大で、関西空港の連絡橋はタンカーの衝突でアクセスが遮断された。5000人余りが空港内で孤立したという。私たちが搭乗予定だった便も欠航となった。幸いにも、宿の主人がいい人で、滞在延長を認めてくれた上に(宿代を)2割引にしてくれて、わざわざ車で京都駅まで送ってくれた。宿の主人によると、ここまで大きな天災に遭ったのは数十年で初めてだという。私たちはそれに遭遇したのだ。

航空便が復旧するまでの間、京都を2日間散策し、やはり奈良にも行ってみようということになった。京都と奈良の間が1日1700円で乗り放題になる切符がある。奈良へ行く人にはおすすめだ。近鉄奈良駅を出るとすぐ、鹿にえさをあげる人たちが見えた。鹿たちは人に慣れているようで、かばんに手を入れるとすごい勢いで寄ってくる。えさをあげないと頭で突っつく。友人は肝を冷やしていた。

若草山の鹿はずいぶんとおとなしめだった。たくさんの鹿たちがのんびりとしていた。山頂からは奈良盆地を一望することができるそうだが、残念なことに台風の影響で開放されていなかった。観光客はまばらで、機会があればもう一度来てみたいと思った。

航空会社から連絡があり、関西空港は再開のめどが立たず、福岡空港から臨時便が出るとのことだった。京都駅で福岡行きのバス切符を買うつもりだったが、交通の状況が良くないということで、選択肢は新幹線しかなかった。新幹線の切符はとても高く、片道1万6000円もした。通常なら周遊券やバス切符のほうがずいぶん割安だ。博多に着いたら、博多ラーメンを食べないわけにはいかない。

福岡空港への送り迎えのバスは長蛇の列だった。だぶん私たちと同様に、旅程が変更になった旅行客だろう。でもさすが日本。きちんと秩序立っていた。ネット上のうわさが証明されたことが、今回の日本旅行の最大の収穫だったかもしれない。(翻訳・編集/柳川)

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