中国の次期リーダー・習近平氏、推し進めるのはシンガポール式の強権政治―米紙

Record China    2012年10月24日(水) 11時17分

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21日、中国次期国家主席に内定している習近平氏が、推し進めなければならない政治改革に必要なものは、シンガポール式の強権政治だという。写真は習近平氏。

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2012年10月21日、米紙ニューヨーク・タイムズは「自由化を迫られる中国次期リーダー」と題した記事を掲載した。22日付の台湾紙・蘋果日報が伝えた。

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社会や軍部、そして党内のリベラル派から絶え間なく噴出している政治改革を求める声に押され、次期リーダーの習近平(シー・ジンピン)氏は「実際に、あるいはパフォーマンスでも」政治改革を押し進めなければならない状況にある。その習氏が将来行うであろう改革プログラムは、シンガポールのように一党独裁の下で、市民社会と経済の自由、報道の自由、司法の独立を有することだ。

2010年、習近平氏は江沢民の指示で北戴河に赴き、シンガポール初代首相のリー・クワンユー氏と会見。同じ年、今度は李先念(リー・シエンニエン)元国家主席の娘婿・劉亜洲上将を含む軍幹部とともにシンガポールを訪問した。昨年もシンガポールに部下を派遣し、研究調査を行っている。習氏のこうした動きについて、シンガポール国立大学の学者は「第18回共産党大会後の中国共産党のために解決策を探している。政治改革は各方面の利益に影響を与え、激しい抵抗に遭うことが予想されることから、習氏は強いパートナーと力を合わせて推し進める必要がある」と説明した。

「中国では政治改革はもとより経済改革でさえ困難」との見方をする海外メディアもあり、ロイター社は「中国の最高指導者は10年後にようやく野心的な経済策を打ち出そうとするだろう」と予想。しかし、それも改革の名の下に棚上げされる確率が高いと述べている。

59歳の習近平氏は、これまでに改革の計画や理念に関する意見を公表していない。彼のような立場にある政治家が、政治家として生きていくためには、決して他人に自分の切り札を見せないことが必要だという。中国共産党内で高い地位を得るためには、「早くからスタートラインに立ち、立派な人に従い、道徳教育を強調する。誇示せず、男性であり、目立たず、過酷な場所でも働き、冷酷無情であること」の8つの秘訣がある。最近失脚した薄熙来氏は、このなかの「誇示せず、目立たず」を守れなかった「生きた反面教師」だといえよう。(翻訳・編集/本郷)

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