2018年11月1日、ロイター通信の中国語版サイトは、ドイツで強い影響力を持つ経済団体「ドイツ産業連盟（BDI）」が中国市場への依存縮小を呼び掛ける戦略レポートを年明けに発表する見通しと伝えた。

記事によると、レポートは現在、草稿の段階で、中国が約束する「市場開放」の実現可能性に疑問を呈している。「中国市場は強い吸引力を持っているが、企業は中国での経営リスクを真剣に評価し、サプライチェーン、生産基地や販売市場の多角化で中国市場への依存度を下げることがますます重要になっている」と述べているそうだ。

このほか、独企業が中国事業で直面する問題を列挙したり、中国戦略についてEU諸国などとより緊密に話し合いを行うよう呼び掛けたりしているという。

記事はまた、「中国とドイツの昨年の貿易額は過去最高の1880億ユーロ（約24兆円）。特に独自動車企業の対中依存度は非常に大きい」とも指摘している。（翻訳・編集/野谷）