2012年10月25日、尖閣諸島（中国名・釣魚島）国有化への反発から、中国での販売が落ち込んでいた日本車だが、広東省広州市では早くも人気が復活している。南方都市報が伝えた。

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9月に新車を購入する予定だった梁（リアン）さんは最近、広汽トヨタのハイランダー（中国名・漢蘭達）を買うことに決めた。親戚や友人のほとんどが日本車ユーザーで、自らもその快適な乗り心地にすっかり慣れてしまっている。耐久性に優れ、アフターフォローが万全という点も魅力的だ。

「今月はこのようなお客様が少なくないです」と話すのは広汽トヨタの販売責任者。反日デモが頻発した9月とは一転、10月は明らかな人気の回復がみられるという。一汽トヨタ、東風日産、東風ホンダなど日系の各合弁メーカーも同様の見解を述べているが、レクサスやスバルなど輸入車の販売員は「人気回復までにはもう少し時間がかかりそう」と話している。

反日デモの影響による販売の落ち込みにより、9月下旬から多くの日系メーカーが生産台数を減らしたり、中国向け完成車の輸出を止めたりした。それが、国慶節（建国記念日）連休を過ぎたあたりから、徐々に回復。一汽トヨタの販売員は「売り上げも平常並みに戻っています。次のピークは広州モーターショーが開かれる11月下旬だと思います」との見方を示している。（翻訳・編集/NN）