Record China 2012年10月27日(土) 22時16分
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24日、アジア各国などでサイの角を薬として使用することが原因で、南アフリカ共和国のサイが大量に密猟されている。同国の芸術家がこれに抗議するため、自分の足の爪を切って中国大使館に送る映像をYouTubeに公開した。写真は杭州の漢方薬局。
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2012年10月24日、南アフリカ共和国の英字紙The Starによると、アジア各国などでサイの角を薬として使用することが原因で、南アフリカ共和国のサイが大量に密猟されている。同国の芸術家がこれに抗議するため、サイの角と同じタンパク質などでできている自分の足の爪を切って中国大使館に送る映像をYouTubeに公開し、話題を集めている。米華字メディア・多維新聞が伝えた。
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この芸術家は同国東ケープ州グラハムズタウン出身のマーク・ウィルビーさん。これまでにもサイの密猟に反対する請願書などに署名してきたが、効果があまりないことに気付き、今回の方法を思い付いた。
ウィルビーさんがアップロードした動画は「ゴメンな、中国よ」の題名が付けられており、動画の中で中国大使館の住所を表示し、多くの人にこの行為を真似するよう呼び掛けている。ただし、「私は中国大使館や中国政府がサイの角の貿易に関係していると言っているわけではなく、多くの人にこの事件を理解してもらえるよう中国政府の協力を得たいだけ」と話している。
サイの角の貿易量が増加している原因はアジアの人々が薬用価値があると信じ込んでいることにあるが、実際にはサイの角は人間の毛髪や爪と同じでタンパク質の一種であるケラチンなどで構成されているにすぎず、ウィルビーさんは「アジアの人々の認識は理解できない」と話している。
しかし、実際にはサイの角の主要消費国は中国ではなく、ベトナムや中東諸国の需要の方が大きい。中国では現在、サイの角を薬として調合することはほとんど無く、多くは野牛の角を使用しているという。
南アフリカ政府が10月16日に公表したデータによると、同国には約2万頭のサイが生存しているが、今年はすでに455頭が殺されており、昨年1年間の448頭を上回っている。(翻訳・編集/HA)
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