Record China 2012年10月30日(火) 10時37分
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29日、かつて英国の植民地でもあり、国際都市として知られてきた香港だが、住民の英語力が低下している。これはアジア諸国の中で香港のみにみられる傾向。背景には、中国本土の公用語である北京語の学習熱が高まっていることもある。写真は香港大学。
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2012年10月29日、かつて英国の植民地でもあり、国際都市として知られてきた香港だが、住民の英語力が低下している。これはアジア諸国の中で香港のみにみられる傾向。その背景には、1997年に中国に返還された後に、中国本土の公用語である北京語の学習熱が高まっていることもある。香港・文匯報の報道を中国新聞社が伝えた。
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スウェーデンの語学教育機関エデュケーション・ファースト(EF)が発表した最新のデータによると、54の国と地域に在住する170万人を対象に行った英語能力検定の結果、香港は前回より13位も順位を下げた25位となった。英語が公用語となっていながら住民のほとんどが別の母国語を持つ国として、シンガポールやインドなどが香港と似たような環境にあるが、シンガポールが12位だったのをはじめ、インドやパキスタン、日本、韓国よりも下位につけた。
中国返還前の香港は公用語が英語。現在は中国語と英語となっているが、実際には中国語の方言のひとつである広東語の話者が圧倒的に多い。以前は広東語以外に英語教育が基本だったが、現在は中国本土の公用語である北京語の学習者が増え、相対的な英語レベルが下降したものと考えられる。
それでも香港大学教育学院の張志倹(ジャン・ジージエン)教授は「香港では幼稚園から英語が必修授業になっているほか、英語の学習環境は依然として優勢を保っている」と分析している。今回の順位が大幅に下降した原因のひとつには、調査対象の国に大きな入れ替わりがあったからだとも記事では説明している。(翻訳・編集/愛玉)
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