党大会間近の北京市、抗議ビラの散布防止に「タクシーの窓は開けるな!」―仏メディア

Record China    2012年11月1日(木) 13時11分

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10月30日、党大会間近の北京市では、タクシー乗客による抗議ビラの散布を防ぐため、すべてのタクシーに後部座席の窓をロックするか窓開閉用のハンドルを外すよう指示している。写真は北京市内を警備する特殊警察。

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2012年10月30日、ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版ウェブサイトは、11月8日の中国共産党第18回全国代表大会(十八大)を控えた北京市が北京五輪以来の高度な厳戒態勢に入ったと伝えた。

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10月20日から11月18日まで、鉄道部門はセキュリティーチェックの全面強化を実施。包丁やナイフは市内の売り場から消えた。権利保護団体メンバーや陳情者、反体制派人物とみなされる者は北京から隔離されるか、厳しい監視下に置かれることになる。

地元メディアによると、北京市公安局は市内を走るすべてのタクシーの運転手に対し、十八大期間中の特別協力を求めた。期間中、タクシー後部座席のドアや窓は運転手によりロックされる。ロック機能のない窓については、開閉用のハンドルを外して対応。この措置は乗客が走行中にドアや窓を開けて、政治的なビラをまかないようにするためのもの。風船を持ってタクシーに乗り込む客に対しては、それにビラをつけて空中に飛ばさないように注意する。北京市の政治中枢部にあたる中南海や天安門、京西賓館に面した長安街は通行禁止となるため、乗客に説明して迂回路を走行する。

さらに、タクシー運転手は適時車内および車外を検査し、不法分子が反体制スローガンやビラなどを故意に放置、あるいは貼りつけていないか確認しなければならない。通報制度も実施され、情報提供に協力した運転手には警察から報奨金が与えられる。

すでに多くの北京市民が「タクシーの窓用のハンドルは全部外されていた」とネット上で証言。乗客は今後1カ月間窓を開けることができない。こうした状況に北京市民からは「もしタクシーの車内で火災が発生したり、事故に遭遇したときに、乗客が自分でドアを開けられなかったら命の危険があるじゃないか!」と怒りの声があがっている。(翻訳・編集/本郷)

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