Record China 2018年11月9日(金) 9時20分
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エーザイはグループ最大の生産能力を持つ蘇州新工場を完成させた。写真中の(1)は固体剤生産棟、(2)は注射剤生産棟、(3)は管理棟、(4)は物流倉庫。
<日中経済・新事情>
関連用語:エーザイ、蘇州、新工場、生産能力最大 / プライメタルズテクノロジーズ、新開発、電解メッキライン、宝山鋼鉄 / イノテック、ブイ・テクノロジー、半導体メモリー用テスター、浙江省 / ロジザードZERO、アリババ、倉庫管理、中国仕様
●エーザイ、グループ最大規模の蘇州新工場が稼働へ
エーザイは8日、江蘇省蘇州市に建設した新工場が本格稼働すると発表した。敷地面積は旧蘇州工場の5倍以上の13万4000平方メートルで、生産能力は約2倍。新工場はエーザイグループとして最大の生産能力を持つ。
新工場の所在地は蘇州工業園区内。注射剤生産棟は2014年11月に先行完成し生産を行ってきた。新工場の年間生産能力は製剤約30億錠、包装約50億錠分など。旧蘇州工場は11月末に閉鎖する。
●プライメタルズテクノロジーズ、新開発の新電解メッキラインが宝山鋼鉄で稼動開始
プライメタルズテクノロジーズは8日、自社が開発した統合オートメーションソリューションを装備した電解メッキラインが上海の宝山鋼鉄で稼動を開始したと発表した。計画よりも2週間前倒しの生産開始だったという。
同システムは、プロセスライン専用に新たに開発されたオートメーション概念を適用する初事例。強力な高性能PLC(プログラマブル・ロジック・コントローラー、複数機器の制御装置の一種)と併せて新開発の統合オートメーション概念を利用することで、制御機器の能力が大幅に向上した。さらに新たなマン・マシン・インターフェース(HMI、人・機械の情報疎通)採用で、運転操作と診断を簡素化した。錫めっきラインに実装された同オートメーションシステムは、今後20年間の運用が可能という。
●イノテック、主力の半導体メモリー用テスター事業を中国で展開
イノテック(本社・横浜市)は8日、ブイ・テクノロジー(本社・同)と中国における半導体メモリー用テスター事業について業務提携を行うことと、ブイ・テクノロジー・海寧市嘉勤投資(本社・浙江省海寧市)・海寧瑞美科技(本社・同)との合弁会社の浙江芯暉設備技術有限公司(本社・同、Z―CSET)に資本参加することについて基本合意すると発表した。
イノテックは、主要ビジネスであるテスター事業を中国市場へ展開が中期的な成長を実現するための重要事項と判断。
イノテックはZ―CSETに対し製品化のための技術支援や部品供給などを行い、Z―CSETが製品組み立て、販売、アフターサポートを行う予定です。部品供給はブイ・テクノロジー経由で実施する。
●中国版「ロジザードZERO」がアリババ関連のサービスを開始
ロジザードは8日、同社クラウドWMS「ロジザードZERO」の中国OEMサービスである「e―倉管」が、アリババ集団の流通プラットフォームAPIの「奇門(チーメン)」への接続認可を取得し、1日にサービスを開始しましたと発表した。
中国では、大手通販モールが市場を寡占しており、アリババ集団の天猫(Tmall)・京東購(JD.com)・唯品会(vip.com)でシェアは約8割に達する。一方、通販支援のアプリケーションは全土に大量に存在しており、通販モール大手各社は様々なアプリケーションが標準化されたルールでデータを送受信するための流通・物流の統合APIを提供している。
ロジザードは2016年にOEM契約を締結した晟元信息技術(大連)(セニーソフト)共に、自社開発のクラウド倉庫管理システム「ロジザードZERO」を中国全土の運送会社の送り状に対応するなどローカライズし、「e―倉管」として提供してきた。セニーソフトがアリババ集団から、「e―倉管」のチーメンへの接続認可を得た。
ロジザードは「e―倉管」を京東購や唯品会などの流通・物流APIにも順次対応させる考えだ。(翻訳・編集/如月隼人)
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