2012年10月31日、台湾の中央通訊社によると、11月8日に開幕する中国共産党第18回全国代表大会を前に、次期中国国家主席に選ばれることが確実視されている習近平（シー・ジンピン）氏の妻で、中国の国民的歌手でもある彭麗媛（ポン・リーユエン）さんに、海外メディアの関心が集まっている。

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胡錦濤（フー・ジンタオ）国家主席夫人の劉永清（リウ・ヨンチン）さんや江沢民（ジアン・ザーミン）前国家主席夫人の王冶坪（ワン・イエピン）さんは地味だったが、次のファーストレディーとなる彭さんは、日ごろから常にスポットライトを浴びている華やかな女性だ。有名歌手でもある彭さんには、多くの海外メディアが強い好奇心を抱いている。

米ロサンゼルス・タイムズは早くから彭さんに注目。彼女をどのように扱うかで、中国の現代化や国際化の方針を探ることができると指摘した。また、彭さんの美しい容姿やその知名度はこれまでの中国の指導者たちの夫人とは比較にならないと述べている。

今年50歳の彭麗媛さんは中国人民解放軍所属の有名なソプラノ歌手であり、民族歌謡の第一人者。中国人民解放軍で最も若い文官将軍となった。1984年に中国人民解放軍総政治部歌舞団に入団。1986年に当時アモイ市副市長だった習近平氏と出会い、翌年結婚した。2人の間には娘、習明沢（シー・ミンザー）がいる。

2008年末には中国人民解放軍総政治部歌舞団団長に就任。2009年11月には中国歌劇「木蘭（ムーラン）詩編」を東京と札幌で公演し、今年5月には中国人民解放軍芸術学院の院長にも任命された。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは中国の要人が海外を訪れる際に夫人を同行しない理由について「夫人たちが人々の目にさらされることに慣れていないからだ」と説明。「習近平氏の理由はその逆で、夫人を海外に同行すれば夫人が人々の注目を一身に集めるので、習氏はその陰に隠れる」と指摘した。（翻訳・編集/本郷）