フライメディア 2018年11月13日(火) 15時30分
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上海市の浦東エリア、地下鉄「世紀大道」駅の出口を出て、ショッピングモールのエスカレーターをおりると、目の前には、「オールド上海」を再現した街並みが広がっている。
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照明をおとした、少し薄暗い屋内に、流れているのはレトロ系音楽。通りを歩くシャンハイマダムの多くは、深いスリットの入ったチャイナドレスを着ている。そして遅れて歩くのが、スマホを片手にもった男性陣。専ら撮影専門のようだ。
古めかしいポスターや細い路地、まるで映画ロケセットのようなここは、「1192弄老上海風情街」、通称「1192弄(ノン)」と呼ばれている地下街だ。日本でたとえるなら、いわゆるデパ地下。おしゃれなショッピングモールの地下に、時代をタイムスリップしたかのような世界が広がっている。
50代~60代のおばさまグループが、自撮りを楽しみ、決して広くない通りを行き来し、ブラブラ歩く。ここを訪れる目的は明確で、ズバリ「撮影」だ。老若男女を問わず、ポーズをつけて写真を撮るのが大好きな中国人。ベストショットを狙って、背景の良いスポットには順番を待つ人の列ができている。
女性レストルームを見ると、チャイナドレスを着たおばさまでいっぱい。お互いをチェックして、お色直しをしたらいざ舞台へ、とばかりに、おばさまたちの気合いがひしひしと伝わってくる。思わず、ここどこ?とショッピングモール内にいることすら忘れそうなくらい、圧倒的なおばさまパワーにひきこまれる。
中高年女性の「聖地」として、圧倒的支持を集めている、今一番ホットなスポット、今風にいうと「網紅(ワンホン/インフルエンサー)」だが、週末は床が見えないほどの混み具合だという。上海版の「おばあちゃんの原宿」と呼べなくもないにぎやかさだ。そして口コミで人気をよび、各地からくる観光客の姿も目立つようになった。
この「1192弄」には、上海の老舗レストランや有名な地方のB級グルメを集めた店舗も入っているので、行列をクリアすれば、オールド上海の世界での食事も楽しめる。高層ビルが立ち並ぶ現代の上海、古き良き街並みが残る下町の上海もよいが、やや非日常的で、レトロな上海を味わうなら、ぜひ、この地下街へ足を運んでみると良い。(提供/フライメディア)
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