Record China 2018年11月12日(月) 7時0分
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海南省の海口市人民公園で伐採された樹木2本分(写真1枚目)に1428万2000元(2億3372万円)の値が付いた。海南黄色花梨と呼ばれる超高級木だったため。「しまった! 落ちていた枯れ枝を拾って焚き木に使っていた」と悔やむ近隣住民もいるという。
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中国メディアの法制晩報によると、海南省の海口市人民公園に植えられていたが枯死したために2017年に伐採された樹木2本に1428万2000元(2億3372万円)の値が付いた。中国で海南黄色花梨、和名ではニオイシタンと呼ばれる「超高級木」だったためで、近隣住民の中には「しまった! 落ちていた枯れ枝を拾って焚き木に使っていた」と悔やむ人もいるという。
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公園で2本が伐採されたのは2017年6月で、91個のブロックに分けて保管されていた。伐採のかなり前から、すでに枯死していたという。海口市人民公園は1年以上が経過した2018年11月2日に、ブロックすべてを一括してネットオークションで売り出した。入札開始価格は515万2000元(約8430万円)とした。
記事によると、海南黄色花梨は薬材としても用いられるが、価格が上昇したのは高級家具の材料であり、さらにコレクションの対象になったからだ。現在は1キログラム当たり8000元(約13万円)で取り引きされているという。
海南黄色花梨は海南省が原産で、対岸の広東省でも植えられている。絶滅危惧種に指定されているため、ワシントン条約で国際的商取引が禁止されている。中国でも、国家2級重点保護野生植物に指定されている。和名のニオイシタンは「芳香がする紫檀」の意。
売り出された海南黄色花梨2本分のブロック91個は結局、1428万2000元で落札した。すべてを現地政府の財政収入にする。
人々が集(つど)う公園に「超高級木」が植えられていると、近隣住民は知らなかったようだ。年配の女性のひとりは、「しまった! 前には何度も、落ちていた枯れ枝を拾って焚き木に使って燃やしてしまった」と悔やんだという。
海南黄色花梨の価格が高騰したのは比較的最近のことで、別の年配女性は「私の夫は昔、木工職人をしていました。海南黄色花梨を使うことも、しばしばありました。根の部分や端の部分は切り落としてしまい、使いませんでした。焚き木にすると言って近くの人が持って行ったこともあります。今みたいに、こんな高値になるとはだれも思いませんでしたからねえ」と言ったという。
海口市人民公園には現在も、海南黄色花梨が12本植わっている。ただし、鉄柵で囲い24時間体制で監視すること(写真2枚目)で盗難を防止しているという。(翻訳・編集/如月隼人)
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