中国経済は「背水の陣」、構造転換が必須―米華字紙

Record China    2012年11月7日(水) 7時36分

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3日、米華字紙は中国経済が今後も順調な発展を続けるためには浪費から省エネスタイルへの経済構造の転換が必須であり、この10年間が最も重要な時期となるだろうと説いた。写真は安徽省の縫製工場。

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2012年11月3日、米華字紙・僑報は「経済の転換、中国背水の陣」と題した記事を掲載し、中国経済が今後も順調な発展を続けるためには浪費から省エネスタイルへの経済構造の転換が必須であり、この10年間が最も重要な時期となるだろうと説いた。5日付で環球時報(電子版)が伝えた。

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過去10数年間、中国経済は大きな発展を遂げた。今後、資源製品の多くが供給不足になるとともに、高齢化が進むなど、中国経済にとっての大きな試練が待ち構えている。

中国のGDP成長率は10年が10.3%、11年が9.2%、今年の第3四半期までが7.7%で、成長のスピードが徐々に減速しており、原因には様々な説がある。しかし、実際に世界が最も注目していることは、経済成長の減速ではなく、今後中国が経済構造の転換に成功するかどうかである。

中国の1人当たりのGDPの水準を米国や日本、ドイツの水準まで引き上げようとすれば、中国経済の総量は現在の世界2位の大きさを基準として8〜9倍でなければならない。この水準に達するために、これまでのような資源の大量消費や非効率な運営に依存し続ければ、当然立ち行かなくなる。従って、経済構造を転換し、高品質・省エネの分野であらゆる工夫を重ねていかねばならない。

では、いかに転換するか?まず、政府の施政スタイルを変更する必要がある。例えば、政府が市場に介入する場合は、法律や法規に基づいて投資や消費、生産、価格をコントロールするだけでなく、より厳格に不法行為を監督していかなければならない。次に、消費観念を転換し、社会全体のコスト意識を強化しなければならない。豊かになった中国では今日、一部に贅沢に走り過ぎる傾向が見られる。中国人には節約という良い伝統がある反面、浪費、コストを考えないという悪習慣もある。

市場経済が多くの民間企業にコスト意識を芽生えさせた。しかし、一部の国有企業は資源の取得が容易である上に独占的な地位を占めているため、依然としてコスト意識に欠け、浪費を続けている。一般市民の生活においても、例えば水やガソリンの使用について、多くの人が節約の意識を持っていない。生活スタイルを変えずして、どうして経済発展のスタイルを変えられるだろうか?(翻訳・編集/HA)

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