中国の若者5割、「不調でも病院行かない」―中国メディア

Record China    2012年11月7日(水) 19時57分

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6日、中国青年報社会調査センターがこのほど、4027人を対象に実施した調査では、回答者の99.7%が周囲に体調不良をほったらかしにしている若者が「いる」と答えた。写真は江蘇省揚州市にある病院。

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2012年11月6日、ストレスを抱え、仕事が忙しい若者はたとえ体の調子が悪くても「若いから大丈夫だろう」と思い、特に病院に行くこともなく放っておくことが多い。中国青年報社会調査センターがこのほど、4027人を対象に実施した調査では、回答者の99.7%が、体調不良をほったらかしにしている若者が周囲に「いる」と答えた。また、53.8%が体のどこかに痛みなどが生じても「放っておく」と答え、「すぐに病院に行く」と答えた人は11.4%にとどまった。若者に多い病気は胃腸疾患、高脂血症、高血圧、高血糖、頸椎(けいつい)・腰椎の疾患などだ。生命時報が報じた。

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初めは軽い病気でも、放っておくとサビのように少しずつ体をむしばんでいき、最終的には命に関わる深刻な結果になりかねない。近年、突然死やガンなど重い病気を患う若者が増加している。その原因は、「体調不良でも病院に行かない」ことと関係があるとされている。また、北京大学医学部公衛学院医学・健康教育系の鈕文異(ニウ・ウェンイー)教授は取材に対して、「若者の運動不足」を挙げる。

統計によると、サラリーマンの68%が運動を全くせず、58.2%がじっと座っている時間が長いため、1日に必要とされる運動時間35分を達成できない。このほか、「若者の病気に対する意識の低さ」も挙げられる。「体調不良を感じても、若者は放っておくことが多く、結果、塵が積もって山となり、深刻な病気へと発展する可能性を高めてしまう。また、体のどこかに痛みを感じても痛み止めを飲んで乗り切り、それを何度も繰り返すうちに慢性の痛みとなる。またインターネットで情報を検索し、病情を自分で判断してしまうことも多い」という。

鈕教授は「体が不調の『シグナル』を出しているときに、すぐに対応することが大切。大きな病院に行って検査をする時間がないのであれば、地域の健康医療サービスセンターに行って、初歩的な診察や検査を受けてもいい。その後、病気は症状が軽いうちに完治させておくべきで、必要なら専門病院に行かなければならない」と指摘。

さらに、「インターネットで集めた情報だけでは不調の理由を判断することができず、『参考』にすることしかできない。インターネットで薬を買う場合はさらに注意が必要で、治療が遅れて病気を悪化させてはならない」と注意を呼びかける。そして、「慢性的な病気を抱えている家族を持つ若者は、さらに注意が必要」とし、「会社が計画する健康診断などには積極的に参加し、『忙しいから』と言ってその重要性を見過ごすことがあってはならない」とアドバイスする。(提供/人民網日本語版・編集/内山)

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