米中の政権交代、今後の両国関係は厳しいものに=深刻な中国国内事情も指摘―米メディア

Record China    2012年11月9日(金) 22時30分

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8日、米国と中国がともに新たな指導者の選出時期を迎えており、今後の米中関係は難しいものになると予想されている。資料写真。

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2012年11月8日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)中国語サイトによると、米国と中国がともに新たな指導者の選出時期を迎えており、米国では現職のバラク・オバマ大統領が再選を果たした。一方の中国は習近平(シー・ジンピン)国家副主席がすでに次期指導者として内定しているが、今後の米中関係はどこへ向かうのか、米国ではアジア戦略における調整の動向に注目が集まっている。

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ジョージ・ワシントン大学で行われた討論会に出席した現職の東アジア・太平洋担当国務次官補カート・キャンベル氏は中国にばかり注目しているべきではないとし、日本や韓国、オーストラリア、インドなどの他のアジア諸国との連携を深め、そうした国々と共通のテーマで対話や議論を確保していくことが重要だと指摘した。また、米中関係の複雑さから米国は外交政策上の難問に直面するとし、今度の米中関係はこれまでのどの時期よりも困難なものになるとの予測を示した。

会議にはキャンベル氏以前の国務次官補3人も出席しており、レーガン政権時代に駐中国大使を務め、クリントン政権で国務次官補も務めたウィンストン・ロード氏はキャンベル氏のそうした見方を否定し、米中関係はそれほどひどい状態には見えないと指摘した上で、余りに楽観的になったり、悲観的になったりする必要はないとの見方を示した。

また、米中関係を考察するに当たって3人の元国務次官補はいずれも中国国内自身の問題の深刻さを見逃してはならないと指摘。「中国にとって最大の問題は国内から起こるのであって、米国ではない」とし、ロード氏は「中国は非常に重要なターニングポイントを迎えている。今後10年間で経済・政治システムを変革できなければ中国の不安定さを目の当たりにすることになり、より民族主義と切羽詰まった外交政策に偏る可能性もある」と語った。(翻訳・編集/岡田)

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