赤外線カメラが野生ラクダ48頭の撮影に成功 甘粛省敦煌

人民網日本語版    2018年11月20日(火) 16時20分

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甘粛省敦煌西湖国家級自然保護区はこのほど、保護区のモニタリングのために野外に設置してある赤外線カメラが野生のラクダ48頭の撮影に成功したことを明らかにした。

甘粛省敦煌西湖国家級自然保護区はこのほど、保護区のモニタリングのために野外に設置してある赤外線カメラが野生のラクダ48頭の撮影に成功したことを明らかにした。新華社が伝えた。

西湖保護区管理局の職員は12日、野外に設置してある赤外線カメラ12台を回収、採集した動画に48頭の野生ラクダの群れが映っていることを発見した。この動画は7月11日未明に保護区内の歩道橋脚部近くで撮影されたもので、2000年以降、記録されたラクダの数が最も多い動画となった。玉門関保護ステーションの何東所長は、「前回、我々が発見した野生ラクダは34頭だった。日常のパトロールでも、31頭の野生ラクダの群れに遭遇したことがある」としている。

野生のラクダは全て、フタコブラクダで、地球上で唯一、生き残っている野生ラクダの種となっている。野生ラクダの頭数は極めて少ないため、絶滅危惧動物を対象としたIUCN(国際自然保護連合)レッドリストに組み入れられており、保護する必要性が極めて高い種となっている。

1980年代以降、新疆や甘粛など野生ラクダが生息する中国国内の地域に、多数の大型自然保護区が設置され、野生ラクダ分布エリアのほとんどが重点保護対象地域に指定された。

敦煌西湖国家級自然保護区ではその設立以来、野生ラクダの数が増加の一途を辿っており、野生ラクダの大きい群れが確認される回数も増え続けている。元国家林業局は2012年、同保護区において、「野生ラクダを自然にかえす活動」を国内で初めて実施し、4頭を野生に放した。2018年4月の時点で、野生にかえされたラクダは繁殖して11頭まで増えている。(編集KM)

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