人民網日本語版 2018年11月20日(火) 20時20分
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中国中央テレビは18日夜、右手に義手をつけている女性の林安露さんが義手を脳でコントロールし、ピアニストの郎朗とピアノを合奏する番組を放送した。
中国中央テレビは18日夜、右手に義手をつけている女性の林安露さんが義手を脳でコントロールし、ピアニストの郎朗とピアノを合奏する番組を放送した。これはブレイン・マシン・インターフェース(BMI)技術の重大な突破であり、同技術が実用化に向け再び一歩を踏み出したことを意味する。新華網が伝えた。
同技術は人の脳と外部の電子設備を結びつける。同技術の理論が打ち出されてから実践・発展に至るまですでに数十年が経過しており、大きな進展はなかった。マクロ政策の支援と資本市場の介入により、同技術は近年すでに成熟に向かっている。BMIは人工知能(AI)の次世代の技術と呼ばれている。
林さんが使用したスマート義手は、テクノロジー企業のBrainCoが開発したものだ。同社の関係者によると、スマート義手は腕の筋肉と神経の意識を結びつけることでコントロールする。装着すると、使用者は自分に手があること(手を握る、指を動かすといった感覚)を想像する。それからスマート義手は腕の筋肉と神経の信号を識別することで、使用者が意図する動作を行う。
国際市場に流通している神経系統によってコントロールするスマート義手は、手を開いて閉じることしかできず、かつ40万元(1元は約16.2円)以上と高額だ。一方、BrainCoのスマート義手の販売価格は2万元以内で、来年にも発売される見通しだ。同社の創業者である韓璧丞氏によると、同社はハーバード大学脳科学センターの科学者と共に、中国でサイボーグ研究開発センターを設立する予定だ。
BrainCoはBMIの最も困難な2つの分野の研究を進めている。まずは脳波の意図、すなわち「人の脳の意識に対応し、これらの信号が何を意味しているのか」の分析だ。次の研究分野は、人類の学習に基づく独自適応アルゴリズムだ。分かりやすく言えば人にロボットに慣れさせ、ロボットが認識できる信号を出し、訓練により協力関係を構築することだ。(編集YF)
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