人民網日本語版 2018年11月23日(金) 17時50分
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「ダブル11」の大量ネット通販消費がますます大きな消費のブラックホールを形成し、イベント前後のネット通販消費を呼び込む効果がある。今年のブラックフライデーは11月23日で、2012年以来の「ダブル11」に最も近いブラックフライデーになった。資料写真。
「ダブル11」(11月11日のネット通販イベント)の大量ネット通販消費がますます大きな消費の「ブラックホール」を形成し、イベント前後のネット通販消費を呼び込む効果がある。今年の「ブラックフライデー」は11月23日で、2012年以来の「ダブル11」に最も近い「ブラックフライデー」になった。EC業者は「ダブル11」で刈り取られなかった草刈り場をめぐり、より研ぎ澄ました高級志向の経営販売戦略を相次いで打ち出し、年末の一大キャンペーンの中で再び売り上げを増やし、ユーザーを増やそうと試みている。北京商報が伝えた。
■「ダブル11」でユーザーが分散
ビッグデータを扱う星図数拠(Syntun)によると、2018年の「ダブル11」のネット通販全体の売上高は3143億2000万元(約5兆290億円)に達して、前年同期比23.8%増加した。同時に、国家統計局の17年のデータによると、同年9月のネット通販売上高は6300億元、10月は6600億元、11月は9000億元、12月は7400億元で、同期の社会消費財小売総額に占めるネット通販の割合は9月が20.3%、10月が19.2%、11月が26.3%、12月が21.4%だった。ネット通販の売上高も社会消費財小売総額での割合も11月に最高を記録し、12月は小幅に減少・低下したが、9月と10月の水準はやや上回った。
■高級志向のユーザーに照準
こうした状況を前にして、一部の企業は「ブラックフライデー」イベントを前倒しする方法をとり、23日前後に集中して他社と競争する事態を避けようとし、また「ダブル11」の力を借りて売り上げを伸ばそうとした。たとえば越境ECプラットフォーム・洋碼頭の今年の「ブラックフライデー」海外ショッピングカーニバルは、「ブラックフライデー」当日より1週間早い11月16日にスタートした。
多くのECプラットフォームが営業販売戦略の観点から、付加価値の高い「エリートユーザー」の育成に照準を合わせるようになり、会員サービスなどを通じて、各ECブランドに対するユーザーのロイヤリティー(忠誠度)向上を試みる。
アマゾン中国法人の顧凡(グー・ファン)副社長は、「われわれが気づいたのは、消費者が『ダブル11』で何を買うべきか、『ブラックフライデー』で何を買うべきかをわかっていることだ。『ブラックフライデー』の消費者はブランドや品質をより追求する人が多く、ファッションや健康に関する商品を好む傾向がある。こうした高級志向の消費者にみられる共通の特徴は、正規品、品質、海外ブランドに対して非常に独特のニーズがあるということだ」と話す。
アマゾン中国が市場調査会社・数字110と共同で行った調査研究によると、回答者の70%以上が、「まもなく訪れる『ブラックフライデー』の一大キャンペーンで2000元(約3万2000円)以上使う予定」と答え、このうち約80%が、「『ブラックフライデー』で商品を選ぶ時に最も気にするのは商品の品質とブランドの知名度」と答えたという。
■消費高度化の現在
英国で代理購入事業を手がける李さんの話では、「自分の経験から言うと、海外の『ブラックフライデー』でセールに最も力が入るのは個別の品目やブランドで、クリスマス前のセールはより力が入る。よって『ブラックフライデー』期間に買い物する中国の消費者は『ダブル11』の中心を担った消費者とはやや異なると思う。海外代理購入は価格コストと時間コストが高くなるが、『ブラックフライデー』の消費者が本当に欲しいと思うのは中国では買えないものであり、必ずしも価格が安い商品ではないかもしれない」という。
越境ECサイト・網易考拉の関係責任者も、「消費者は『ブラックフライデー』期間と『ダブル11』期間でそれぞれ別の消費行動をみせる。『ダブル11』期間には大量に購入する傾向があり、化粧品、ベビー・マタニティー用品、サプリメント、パーソナルケア製品といった定期的に消費する商品が売れる。一方、『ブラックフライデー』期間には、消費者の消費行動が世界市場とよりシンクロし、世界最新の商品を追い求める傾向があり、海外市場と同時発売される新製品やギフトセットの人気も非常に高い」と説明する。
顧氏は、「今の中国の消費者は『ダブル11』と『ブラックフライデー』は第4四半期に必ずやって来る別々のショッピングイベントだと知っており、あらかじめ買い物の計画を立て、サイフの準備をすると信じている」と話す。(提供/人民網日本語版・編集/KS)
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