2012年11月13日、中国の習近平（シー・ジンピン）氏はまもなく胡錦濤（フー・ジンタオ）氏に替わり、国家の最高指導者になる。今後10年間の国のトップに注目が集まっている中、習氏の名前が入っている「習酒」という酒の販売額が伸びている。台湾・中央通信社が伝えた。

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英紙フィナンシャル・タイムズの報道によると、「習酒」は60年の歴史があり、名称は貴州省にある習水県に由来する。1998年には貴州茅台酒を有する会社に買収された。今年10カ月間の販売額は23億元（約292億円）に達し、年末には30億元（約381億円）に達する見込みだ。この数字は2010年の約2倍だという。

同社も販売をさらに拡大させるために、中国国営テレビのCCTV（中央電視台）のゴールデンタイムにCMを流すなどPRを展開。広告費だけで3億元（約38億円）を超える。同社は2015年末には年販売額が80〜100億（約1000〜1270億円）に達するとみている。

「習酒」を飲む理由について貴州省の政府関係者は、「私たちがこの酒を飲む理由は味が茅台酒に似ており、価格が断然安いからだ」と話している。また、貴州省の学校責任者である共産党幹部は、「『習酒』は口当たりがよく、飲み過ぎても頭が痛くならず、口も乾かない」と語った。（翻訳・編集/内山）