中国河北省石家庄市で23日、傘を題材にした展示会が開かれたが、一部の観客が展示品の傘を持ち去る騒動が発生した。26日付で環球時報が伝えた。

展示されていたのは油紙で作った伝統的な傘で、色とりどりの傘がトンネル状に展示されていた。同市で初めての試みだったが、イベント開始間もなく、傘が展示されていた鉄枠に登り展示品を持ち去る人が続出した。

映像では地元住民が「すべて録画したわよ！傘を持ち去るなら公にさらすわよ！」と強い口調で持ち去り行為をやめるよう注意している様子が映っているが、効果はいまいちだったという。中国のネット上では傘を持ち去った観客らに対して「犯罪行為」と厳しく批判する声が代表的な反応だった。

中には、動画で傘を持ち去っている人物らの年齢が高いことから「古い世代が引退すれば素養は向上する」と発言する人もいたが、一方では「世代を重ねるにつれて素養が向上するという見方は楽観的すぎる。傘を勝手に持ち去るような人に育てられた人間の素養は高くなると思うか？」と反論する意見があり、中国人の素養が向上するかどうかについて論争が繰り広げられる事態にまで発展した。（翻訳・編集/内山）