Record China 2018年11月29日(木) 6時0分
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27日、上海証券報は、日本で電車内やホームでのトラブルが増えている理由について分析する記事を掲載した。写真は大江戸線の駅ホーム。
2018年11月27日、上海証券報は、「日本では電車内やホームでのトラブルが増えている」として、その理由について分析する記事を掲載した。
日本民営鉄道協会の調査によると、17年には全国16の民営鉄道会社で駅員や乗務員に対する暴力行為が174件発生しており、「何の理由もなく突然感情のコントロールを失った」が38%と最も多かったという。
これにJRを加えると、17年の全国34の鉄道各社で発生した暴力行為は656件に達するという。発生の時間帯は夜10時から終電までが最も多く、曜日では金曜日の発生率が最も高かったため記事は「5日間苦労して仕事したので、うっぷんを発散しているのだろうか」と述べている。花見シーズンである4月と忘年会シーズンの12月も発生件数が多い時期だという。
記事は、「日本人は内向的な人が多い。自分の考えや思いを表現する人は少なく、言うことと思うこととが違う人が多い。これまでは不満や悩みがあっても我慢する人が多かったが、最近では我慢する必要はないと考える人が増えてきている」と分析。「ある程度、発散することは医学的な観点からも必要ではあるが、対象を間違えると大きな問題になり、被害者がさらにほかの人に当たり散らすという悪循環になる」と指摘している。
その上で、記事は「なぜ今の日本人は自制心を欠くようになってしまったのか」と疑問を提起。その理由として、背景には「不満の感情が蓄積されていること」があるとし、「バブル経済崩壊後、収入はほとんど増えておらず、非正規雇用が増え、非正規雇用者は最低レベルの医療や年金しか得られず、多くの若者が結婚すらできずに少子化をさらに悪化させ、高齢化によって年金受給額は減っていく可能性が高く、多くの人が将来を不安に感じている」と論じた。
さらに、「職場では不本意なことが多く、酒の力で紛らわした後に、電車内やホームでトラブルになる可能性が高くなっている」と指摘。「ラッシュ時の満員電車という耐えがたい環境の中で、鉄道係員に対して怒りをぶつける人が多いのだろう」と推察している。
また、「日本の各種社会制度や関連法規は、高度成長期に確立したもので、人口が増加し続けるという前提だった。しかし現在は状況が異なっており、人口は減少の影を払いのけることはできない。線路や電線の検査・メンテナンスをおろそかにした結果、鉄道事故が頻発しており、列車の運行停止が日常茶飯事となっている」と指摘し、「運行停止になれば多くの乗客の予定が狂うことになり、列車の遅れで乗客は怒りを抑えられなくなる。このため、駅が日本社会の矛盾が集中して爆発する場所となっているのだ」と論じた。(翻訳・編集/山中)
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