人民網日本語版 2018年11月27日(火) 20時40分
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2013年に上海自由貿易試験区が設立されてから、中国の自由貿易試験区建設は5年の時を経た。
2013年に上海自由貿易試験区が設立されてから、中国の自由貿易試験区建設は5年の時を経た。5年の間に、広東・天津・福建・重慶・四川自由貿易試験区が相次いで設立された。北から南へ、沿岸部から内陸部へと広がり、12カ所の自由貿易試験区による中国の対外開放の新たな「陣形」が形成された。新華社が伝えた。
◆最も早く設立された上海自由貿易試験区
中国(上海)自由貿易試験区は2013年9月29日に設立された、中国の第1陣にして唯一の自由貿易試験区だ。上海自由貿易試験区は国際貿易、金融サービス、海運サービスなどの発展を重点とし、金融革新、科学技術革新、長江デルタ・長江経済ベルトの共同発展の推進を重視する。
設立から5年が経ち、上海自由貿易試験区の新設企業数は累計5万7000社に達し、同地域のそれまでの20年にわたる新設企業数の1.6倍となった。うち新設外資系企業は1万社以上で、全体に占める比率は自由貿易試験区設立当初の5%から20%弱に上昇した。実行ベース外資導入額は累計250億元(1元は約16.3円)で、域外投資プロジェクトは累計2200件以上。
◆面積が最も広いの中国(海南)自由貿易試験区
海南自由貿易試験区は今年4月13日に設立された。既存の11カ所の自由貿易試験区は、面積が120平方キロメートル前後となっているが、海南自由貿易試験区は「全域的」自由貿易試験区であり、より広大な試験空間、より多元的な試験の基礎、より全面的な試験内容を持つ。中国が対外開放を拡大し、経済グローバル化を積極的に推進する重大な措置だ。
海南省は現在、基礎保障類、産業類、生態文明建設類という3つの面で、12件の先導的プロジェクトを確定している。海南自由貿易試験区は将来的に、観光業、現代サービス業、ハイテクなどの産業に焦点を絞り、開放をさらに拡大する。
◆香港・マカオとの協力の最先端、中国(広東)自由貿易試験区
中国(広東)自由貿易試験区は、2014年12月に設立された。香港・マカオに近い広東自由貿易試験区は、広東・香港・マカオ協力模範エリアであり、本土と香港・マカオの金融協力の橋頭堡になっている。現地は3年にわたり全国初の越境人民元貸付、本土初の香港における地方都市投資類企業債の発行許可など、全国初の広東・香港・マカオ金融協力プロジェクトを実現した。
広東自由貿易試験区で設立された香港・マカオ資本企業は9月現在1万2000社で、HSBC、東亜銀行、周大福などの香港・マカオ企業が入居している。広東自由貿易試験区内の企業のうち、域外直接投資により設立された企業は600社を超える。中国側の投資額は100億ドル以上。
◆陸上シルクロードの最も東の端、中国(陝西)自由貿易試験区
陝西自由貿易試験区は2017年4月1日に正式に営業開始となった。陸上シルクロードのスタートラインである陝西自由貿易試験区は、「一帯一路」(the Belt and Road)建設の西部大開発へのけん引的役割をより良く果たし、西部地域の窓口都市の開放を拡大するという中央政府の要求を実行に移し、内陸型改革開放の新たな高地を構築する。内陸部と「一帯一路」沿線国の経済協力や人的・文化的交流の新モデルを模索する。
◆海上シルクロードの最も要衝のところ、中国(福建)自由貿易試験区
中国(福建)自由貿易試験区は、2015年4月21日に発足した。「海上シルクロード」のスタートライン、台湾に最も近い本土の省にある福建自由貿易試験区は両岸経済協力の深化を立脚点とし、福建・台湾間の投資・貿易自由化及び資金・人的往来の円滑化を率先的に推進している。福建自由貿易試験区はさらに「一帯一路」の建設に貢献し、21世紀海上シルクロード沿線国・地域との経済・貿易協力を積極的に開拓している。
福建自由貿易試験区の開放体制は3年にわたり徐々に拡大し、金融、付加価値通信、医療など50以上の分野を先行的に対外開放している。7月までに、福建自由貿易試験区全体計画で確定された186件の重点試験のうち178件が完了している。310件の革新的な措置を打ち出し、111件の革新実践例を発表している。(編集YF)
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