Record China 2018年12月2日(日) 15時0分
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29日、華字紙・日本新華僑報(電子版)は、日本で注目を集めている、泣くことの効用に着目した「涙活」について紹介する記事を掲載した。資料写真。
2018年11月29日、華字紙・日本新華僑報(電子版)は、日本で注目を集めている、泣くことの効用に着目した「涙活(るいかつ)」について紹介する記事を掲載した。
記事はまず、「中国人の伝統的な考え方では、特に男性において、泣くことは『気が弱い』『意気地がない』の代名詞だ」とした上で、「日本の学校や企業の間で、涙を流してストレスを解消するなど、泣くことの効用に着目した涙活が、生徒や従業員のメンタルヘルス対策として注目を集めている」と伝えた。
その上で記事は、時事通信の報道を引用し、5年半前から全国の学校や企業で講演し、涙とストレス解消に関連する知識や効用について普及活動を行っている、元高校教師の吉田英史さんについて紹介した。
時事通信によると、吉田さんは、「涙を流して悩みや本音を打ち明けた生徒はそれ以降相談に来なくなった」という教師時代の体験がきっかけとなり、「泣くことは『笑い』や『睡眠』よりもストレス解消に効果的だ」として、2014年から東邦大医学部の有田秀穂名誉教授らと啓発活動を本格化させた。心理的な負担の軽減を目的に、15年に従業員50人以上の企業などでストレスチェックが義務化されると、吉田さんには企業や学校からの講演依頼が殺到。この数年間、数百カ所で啓発活動を行った。吉田さんによると、涙活では、泣ける映画や音楽、本などを使って、涙を流す機会をつくることがポイントだという。
記事は、こうした日本の涙活ブームについて紹介した上で、「中国でも近年、生活におけるストレスは小さくない。多くの人たちの間で、『不安』や『心配』の値はほぼピークに達している。ストレスが増え、社会や経済、文化が急成長し、こうした転換期にある中、メンタルヘルス対策は中国でも同様に必要だ。日本の涙活を参考にすることを考えてみてはどうだろうか」と結んだ。(翻訳・編集/柳川)
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