韓国次期大統領は「清の雍正帝」に学べ=いかなるときも為政者の「天命」を忘れるな―韓国

Record China    2012年11月21日(水) 10時41分

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20日、韓国メディアは、韓国次期大統領は清の雍正帝に学ぶべきだと報じている。人民網が伝えた。写真は台湾で開催された雍正帝在位期の文物展覧会の記者会見の様子。

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2012年11月20日、韓国メディアは、次期大統領は清の雍正帝に学ぶべきだと論じている。人民網が伝えた。

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日本の中国史学者で、京都大学元教授の宮崎市定氏(1901―95)の執筆した『雍正帝』では、清朝の雍正帝(在位1722年―1735年)がどのように為政者としての責任を自分の使命としたのかについて、詳細に記述されている。雍正帝が全力で自分の使命を果たした姿を思うと、韓国の政治家にも同じような姿を期待せざるを得ない。

今も昔も、為政者は腹心たちの作り出した帳(とばり)に囚われ、ややもすれば大衆から離れていく。この悪弊を取り除くべく、雍正帝は地方役人に対し、正式な報告の他に、皇帝しか内容を知ることのできない上奏文によって直接意見を伝えられるよう取り計らった。

雍正帝はこの上奏文で宮殿の外の世界を知ろうと努め、毎晩一時間近くも目を通し、朝は4時頃に起床していたという。民意を正しく知るため、上奏文の内容に誤りがあったとしても、処罰されることはなかった。

雍正帝は民意を注意深く観察しながらも、大衆迎合主義は取らなかった。雍正帝は、政策決定はどうやって人心を篭絡(ろうらく)するかではなく、政策の正確性、実情に即しているかどうかにのみ考慮すると書き残している。満族、漢族の人材を広く吸収し、満漢融合の政策を実施したという。権力掌握後に地元ばかりを重用して、他地域の不満を招く韓国の政治家が恥じ入るような話だ。

雍正帝は過労のために57歳で病死し、在位期間はわずか13年だった。客間には「為君難(君たるは難し)」という文字を掲げていたが、常に国を治めることの難しさを自分に言い聞かせていたのだろう。

宮崎教授は、雍正帝がこれほどまでに誠実で勤勉だったのは、内心の深い部分で「天命」を意識していたからだろうと分析している。雍正帝の天命とは、今日われわれが政治家に対して求めている使命感だ。大統領選挙で選ばれた韓国の新大統領が、雍正帝のような働きぶりを見せることを期待したい。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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