<中国人が見た日本>中国人特派員、日本の自動車教習所に通って感じたこと―中国メディア

Record China    2012年11月21日(水) 15時1分

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21日、中国では2013年から、自動車運転免許証の申請・受領および使用について、新たな規定が施行されるため、多くの人々にとって試験の難度が上がると予想される。写真は日本の自動車教習所。

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2012年11月21日、中国では2013年から、自動車運転免許証の申請・受領および使用について、新たな規定が施行されるため、多くの人々にとって試験の難度が上がると予想される。日本ではほとんどの国民が運転免許証を取得する。人民日報社の国際専門紙・環球時報の日本特派員は日本で教習所を卒業し免許を取得したばかりだが、非常に感慨深い体験をした。環球時報が伝えた。

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教習所費用は2万元

千葉県内に、「印西(いんざい)中央自動車学校」という教習所がある。大通りに面する黄色の校舎は大きくないが、校内の技能教習用の道路・施設は非常に整備されており、信号もあり、外部の路面状況と基本的に同じだ。

日本の自動車教習所費用は非常に高く、入学手続きの際、約20万円を一括で支払うのが一般的。期限内に履修できなければ、補講代・検定代などを別途納める必要がある。免許取得まで25万円ほどかかり、中国の通貨人民元の2万元に相当する。金額は個人の能力によって上下するが、大きな差異はない。

日本の自動車教習所は非常に厳しく、学科教習と技能教習を各2段階、履修する必要がある。各段階では検定合格が求められる。補講費用は1回4000円、卒業検定費用は1回6300円。よって生徒は補講を免れるため、真剣に聴講する。

「通行人無視」は受験資格取り消し

記者が在校中、教官から終始教えられた大切なポイントがある。「通行者優先」だ。交通規則を学ぶ際、教官は交通規則遵守の最も重要なのは「人本位」であり、運転の際には必ず通行者に道を譲るよう教えた。交通規則では信号のない横断歩道を渡る人がいる場合、運転者は必ず停車し、通行者の横断が確認できた後に、運転を再開できると定めている。停車規定に従わずに交通事故が起きた場合は、運転者の責任となる。この規則を知る前から、記者が道を渡ろうとした時に車が停車し、運転車に「渡りなさい」と手で合図されるのが日常茶飯事だった。当時はとても不思議に感じたが、今になって納得した。教官は繰り返し、「通行者は弱者、運転者は強者、だから強者は弱者を必ず守り、弱者に譲る必要がある」と強調した。

通行者保護に関する規則は非常に多く、検定の重点でもある。公共バスあるいは市内電車などで乗客の乗り降りを見た場合、運転者はバス・通行者と安全な距離を保ち、徐行する必要がある。雨天の際は、運転者は雨水が通行者にかかった場合、責任を負う。一般道での教習が始まってから教官が最も強調したのは通行者の保護であり、生徒が規則に従わずに通行者保護のための停車、あるいはその他の措置を講じなかった場合、教官の指導は厳しく、繰り返し教え込まれる。卒業検定の際、生徒が「弱者保護」の規則を無視すれば、受験資格は即刻取り消される。運転者は教習所で繰り返し通行者保護の観念を教えられ、卒業後の習慣となるのだ。

生徒は青年か高齢者

注目すべきは、日本の自動車教習所は一般的に卒業検定資格を有していることだ。つまり、生徒は教習所を修了し、卒業検定に合格すれば免許証を取得できる。教習所で卒業証明証を取得後、規定期間内に各都道府県の運転免許センターへ行き、適正・学科試験を受ければよい。しかしこれは、教習所の「裏口卒業」を意味するものではない。教習所教官と生徒は授業の際、会話を控えるほか、各課の教官は異なり、試験官も基本的に初見の人だ。公正を保つため、卒業検定の際は生徒一人が後部座席に座る。監督者としての役割のほか、試験官と生徒の間に意見が異なった場合の証人ともなる。記者が印象深かったのは、初めての卒業検定が自らのミスで中止になったときのことだ。教官と校長は記者の不合格を知ると、記者に謝り、それが心に響いた。問題に遭った際、教官達は責任を押しつけることなく、自分の指導が足りなかったと認める。このような教習所だからこそ、生徒は安心感を得る。

日本の自動車教習所の特色として、生徒は若者か高齢者、ということが挙げられる。日本の一般家庭の自動車普及率は非常に高いため、免許証取得は社会的技能として必須であり、日本人は一般的に、高校卒業前、あるいは大学在学中に教習所に通う。しかし近年来、高齢者による交通事故が増加しており、日本の法律では70歳以上の高齢者は免許証更新前に教習所で座学・実技などによる高齢者講習を受け、合格する必要がある。不合格の場合は、新たな免許証は交付されない。(提供/人民網日本語版・翻訳/HT・編集/内山)

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