人民網日本語版 2018年11月30日(金) 18時0分
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中国科学技術大学への取材によると、同校地球・宇宙科学学院地震・地球内部物理実験室の張海江教授が率いるチームは、先進的な二重位相差地震クロマトグラフィーイメージング方法を採用し、高品質の中国大陸デジタル化地震ネットワーク(1294カ所の地震観測所)が記録した地域の地震走時データを使用し、中国大陸岩石圏の深さ150キロに及ぶ高分解能3D地震縦波速度・横波速度構造モデルを確立した。その研究成果はこのほど、国際的な地学誌に掲載された。科技日報が伝えた。
全体的に見ると、Vp/Vsの浅部異常は中国大陸構造の分布的特徴を良く反映している。深部はチベット高原中・下プレートに顕著な低速の異常と、華北クラトンが持つ比較的薄い岩石圏を示している。この中国大陸岩石圏の統一的な地震速度モデルは「USTClitho1.0」と命名された。研究チームは人工爆破データ、レイリー波データ、解像度分析を利用し、得られた速度モデルの信頼性の検証・分析を行った。その結果、同モデルは中国大陸の大半の地域で高い解像度を持ち、水平方向でおよそ50−100キロに達する。これは世界初の地震波走時イメージングにより得られた、イメージング解像度がおよそ50−100キロに達する中国大陸岩石圏3D速度構造モデルだ。この高解像度速度モデルは、中国大陸の内部構造と構造の特徴の研究を掘り下げ、地震の発生原因及び地球動力学の変化を検討するため、重要な参考モデルを提供した。(編集YF)
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