中国でアルマーニ失速 若者には「古びたブランド」

人民網日本語版    2018年12月1日(土) 1時10分

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11月27日夜、A株上場企業の深セン赫美集団股フン有限公司は、傘下の全額出資子会社・上海欧藍国際貿易有限公司と持ち株会社の子会社・深セン臻喬時装が、ジョルジオ・アルマーニ(上海)商貿有限公司との間で「資産買収合意」に調印する予定であることを明らかにした。

11月27日夜、A株上場企業の深セン赫美集団股フン有限公司(フンはにんべんに分)は、傘下の全額出資子会社・上海欧藍国際貿易有限公司と持ち株会社の子会社・深セン臻喬時装が、ジョルジオ・アルマーニ(上海)商貿有限公司との間で「資産買収合意」に調印する予定であることを明らかにした。合意内容に基づき、上海欧藍と臻喬時装は合計2億1千万元(1元は約16.3円)以下の取引価格で、保有するアルマーニブランドの製品ストックの一部と関連の固定資産を上海アルマーニに売却する。取引が完了すると、両社は定められた過渡期間にアルマーニ製品の残りのストックの販売を続けるほかは、アルマーニブランドの新たな業務は一切展開しないという。「北京青年報」が伝えた。

赫美集団は子会社2社がアルマーニブランドの運営を「放棄」したことについて、「当社が上海欧藍と臻喬時装を買収した後、アルマーニ関連業務の運営では期待したような業績が上がっておらず、当社に良好な経済効果をもたらしていないことが当社の国際ブランド運営戦略の事業展開や計画に一定の影響を与えているからだ」と説明した。

上海欧藍は中国大陸部初のアルマーニの代理店。公開された資料によると、上海欧藍は各地のデパートやショッピングセンターに代理店契約するアルマーニの専門店を約80店舗展開し、このうちアルマーニの各ブランドの店舗が65店、アウトレット店が5店を数える。

市場ウォッチャーは目下の現象について、「中国の消費者のぜいたく品ニーズに変化が起き、若い世代から見て、かつて大人気の国際ブランドたちが『古びたブランド』になったからだ。それで中国の代理店が次々に離れることになった」との見方を示す。

アルマーニは1975年に創業され、創業者のジョルジオ・アルマーニ氏はかつてはイタリアファッションのシンボリックな人物だった。緻密で優れたカッティング、スタイリッシュな造型のスーツは、かつての経済が繁栄した時代の代名詞ともいえる。しかし、今ではインターネット時代と若い世代の消費者にとっては、アルマーニがやや「古びたブランド」になったように見える。アルマーニグループの2017年の決算と収益警告によると、売上高は前年比7%減少して23億3千万ユーロ(1ユーロは約129.2円)、営業利益は同5.4%減少の4億3800万ユーロ、純利益は同10.5%激減の2億4400万ユーロだったという。(編集KS)

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